飲食店の集客とMEOの重要性、Google対策ポイントと口コミの増やし方を解説
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レストランやカフェ、居酒屋、ラーメン店など、飲食業界は日々新しい店舗が開店し、競争が激化しています。
その中で飲食店を成功させるためには、「集客」がとても重要な要素となります。
新たなお客様をどうやって店に引き寄せ、そしてリピーターになってもらうかが飲食店経営の鍵となります。
飲食店における集客の方法は様々ありますが、その中で、昨今注目されているのがGoogleの地図検索から集客につなげる「MEO」です。
MEOはただお店の情報をGoogleビジネスプロフィールに登録して終わりではありません。
適切な情報発信やレビューの管理など、さまざまな工夫と運用が必要です。
そのため、MEOをうまく活用するには、その仕組みを理解して適切な戦略を立てることが重要となります。
ここでは、飲食店の集客を成功させるためのMEOの基本から応用までを、初心者でも理解できるようにわかりやすく解説します。
本記事は、MEOを活用して飲食店(居酒屋、ラーメン店、焼肉屋、カレー店、喫茶・カフェ、ダイニング、レストラン、和食・洋食、中華料理、寿司、ファーストフードなど、飲食を提供する事業全般)の集客を改善したい店舗オーナー様や、集客コンサルタントなどの飲食事業を支援している事業者や代理店の方々を対象としています。
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お店を探す方法は大きく変化しています
かつて飲食店を探す際には、多くのユーザーは、グルメサイトや口コミサイトなどのポータルサイトを利用していました。
しかし、近年その動きは大きく変化しています。
以下は、2022年のTableCheckによる「グルメサイト利用意識調査」のデータです。
2020年には、グルメサイトが78.9%で1位でしたが、2022年になるとグルメサイトの利用率が大きく下がり、Google(Google検索、Googleマップ検索含む)が86.1%とグルメサイトを大幅に抜いて1位になりました。
これには、グルメサイトがお店を評価する仕組みに不正なロジックが発見され、グルメサイトの評価が信用されなくなったことに加えて、Googleの検索結果画面上グルメサイトよりもいい位置に「ローカルパック」と呼ばれる地図付きの店舗検索結果が出るようになりました。
グルメサイトを見るよりも店舗の比較が簡単で、情報量もおおくなったことが大きな要因となっています。
年代別での利用データをみても、20〜50代までほとんどの年代で、Googleの利用率がトップとなっており、特定の世代だけに起こった逆転現象ではないことがうかがえます。
これらのデータから見ても、Googleを起点とした集客施策をおろそかにすることはできないことがわかります。
「MEO」って何?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称ということで言われるようになってきた言葉です。
地図サービス(例えばGoogleマップ)で検索した際に自分のお店を検索結果に正しく表示させ、そこで魅力ある情報を提供していくことで、来店につなげる集客施策の一つです。
例えばGoogle検索で「六本木 カフェ」のように、「地域名+サービス名(業種)」などの特定の地域に結びついたキーワードで検索すると、六本木エリアに特化したカフェの検索結果(ローカルパックと呼ばれる)が表示されます。
ここに自分のお店を的確に出していくことで、検索ユーザーにお店を知ってもらうことができます。
Googleの地図検索上で表示される店舗情報を店舗オーナーが管理できる「Googleビジネスプロフィール」というGoogleが提供する無料のサービスがあります。
Googleビジネスプロフィールで店舗の名前や住所、営業時間、写真、口コミなどのビジネスプロフィール情報を適切に管理、運用していくことでお店が検索に評価されるようになり、検索に引っかかるキーワードの増加や検索ランキングが向上するといった効果が生まれ、店舗情報の露出が増えることで集客効果が期待できるようになります。
MEOは飲食店集客にどのように影響するのか
MEOが飲食店の集客に大きな影響を及ぼす理由は、人々の検索行動の変化にあります。
スマートフォンの普及により、外出先でも手軽に情報を検索できるようになりました。そのため、飲食店を探す際にGoogleマップなどの地図サービスを利用する人が増えています。
地図検索で上位に表示されると、自然と多くの人の目に触れる機会が増えます。
その結果、店舗の認知度が上がり、新たなお客様を引き寄せることができます。
検索結果に表示される店舗情報には、レビュー機能もあります。
ポジティブな内容の口コミや高い評価の口コミが多くあることで、お店の人気度や信頼度が上がり、結果として実際の来店も増加していきます。
また、地図検索はお店への経路や到着時間も詳細にわかるため、お店を探しているユーザーにとって非常に便利です。
次に紹介するのは、店舗のオーナーに「店舗で活用している集客手段のうち、現在、最も特に効果を感じているものは何か?」というアンケート調査をした結果です。
ここでも、Googleビジネスプロフィールはインスタグラムとともに回答が上位(41.7%)を占めており、実際に店舗集客に利用されて効果が出ていることがわかります。
MEOの大きなメリットは、SEOでは検索露出が難しくてもMEOなら容易であること
飲食店を開業する際にほとんどのお店はウェブサイトを作成するでしょう。
しかし、一般的な飲食関連のキーワードで検索してみても、検索順位の上位のほとんどが、飲食ポータルサイトやレビューサイト、チェーンブランドなどの大型店舗のサイトで占められていて、規模の小さい飲食店のウェブサイトはなかなか出てきません。
ウェブ検索の仕組み上、個人経営や小規模の飲食店がSEO施策で検索上位を目指すのは、非常に難しい現状があります。
ところが、ローカルパックや地図検索であれば検索キーワードに含まれた地域や検索ユーザーがいる地域の店舗だけが表示されます。
ライバルとなる店舗も同じ商圏内の店舗に限られるため、ボータルサイトやレビューサイトと戦わなくてはならないSEOに比べて競合性が低く、正しいMEO施策をしていけば十分検索上位などでの表示が狙えます。
SEO/ローカルSEO/MEOの言葉の意味を理解しておきましょう。
少し専門用語が多くなりますが、以下の言葉について簡単に説明します。
- SEO:ユーザーがGoogleやYahooなどで検索した際に表示される検索結果で、自社のウェブページを上位に表示させ、露出や集客を拡大するための施策です。
- ローカルSEO:地図検索での露出と集客を図るために行うGoogleビジネスプロフィール最適化や投稿、口コミ獲得、ウェブサイト更新などの一連の施策を指します。
- MEO:ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言葉で、この記事でも同じ意味で扱います。一般的には地図検索の順位アップだけの意味で使われることもあり、人によって指す範囲が異なることがあるため注意が必要な言葉です。
MEOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
MEOで検索評価を上げるためには以下の3つのポイントを理解して施策を行います。
それぞれを簡単に説明します。
キーワードとの関連性
お店がどのようなキーワードやトピックとの関連性が高いかが評価されます。
例えば、「ランチ」と検索されたとします。ビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、口コミ等で「ランチ」に関する情報が言及されていないと検索に引っ掛からない可能性があります。
また、情報が少なかったり古かったりしてもそのお店が「ランチ」との関連性が低いと判断されてしまい、検索に表示されにくくなります。
まずこのキーワードとの関連性の強化が、MEO対策として最初に注力する点になってきます。
検索される場所と店舗との距離
検索しているユーザーの現在地と店舗との距離も重要です。
キーワードにもよりますが、距離が近い方が表示される確率が高くなります。
遠く離れてきてしまうとなかなか表示されません。
実際に検索ユーザーがいる場所、お店の場所という物理的な距離が影響するため、残念ながらこの距離に関しては対策は困難です。
お店の知名度(視認性)
お店がどれくらい認知されているか、知られているかも重要です。
具体的には、そのお店の名前で検索される「指名検索(直接検索)」の数が影響してきます。
また、インターネット上にそのお店の情報が多くある、口コミ数が多い、といったことでも知名度が高いと評価される可能性があります。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
飲食店におけるMEO対策の流れ
MEOの施策の流れを理解しておきましょう。
検索ユーザーの検索行動を理解する
検索ユーザーの検索行動は、一般的に以下の5つのステップを踏みます。
①認知 → ②興味・関心 → ③評価・検討 → ④行動 → ⑤共有
この中で、施策としての最初のステップは、 ①の認知を上げ、②検索ユーザーの興味・関心を引き出すことです。
そのためには、次の2つの視点で施策を行うことを意識してください。
- 認知してもらうため(お店を見つけてもらうため)に関連性および検索評価UPの施策を行う
- 来店につながるように、興味関心を引き出し集客UPにつながる施策を行う
それでは、施策のはじめにビジネスプロフィールの登録や設定について見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
Googleビジネスプロフィールの登録は、飲食店のMEO対策の第一歩です。
まずは、Googleマップでお店の名前や、住所で検索してみてください。
すでに店舗情報が登録されていたら、オーナー認証を済ませましょう。
※Googleは多くのインターネットの情報から自動的に店舗情報を作成します。
また、一般の検索ユーザーが店舗情報を作成することもできるため、営業開始前の店舗を除けばすでに店舗情報が存在していることが多いです。
検索しても自分の店舗情報が表示されない場合は、未登録の可能性が高いです。
この場合には、新しくビジネスプロフィールの登録からスタートしましょう。
詳しい登録手順は以下の解説記事を参考に進めてください。
まだ開業していない店舗でも、オープンの90日前からGoogleビジネスプロフィールの公開は可能です。
開業前の店舗を登録する方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
飲食店におけるビジネスプロフィールの設定ポイント
オーナー認証が完了したら、次に店舗情報を詳細に入力し、最適化を進めましょう。
ここで重要なのは、情報の正確さと詳細さです。
住所や電話番号が間違っていたり、お店の業態を表す適切なビジネスカテゴリが設定されていないと、検索評価にも悪影響を与えて検索結果になかなか載ってきません。
営業時間も大事です。
変更があったのに更新を怠って古いままの情報を放置していると、お客様を混乱させるだけでなく、クレームなどのネガティブな評価につながる可能性もあります。
ビジネスプロフィールには、店舗の特徴や提供する料理、サービスなどをできるだけ詳しく、明確に記述することで、お店を探している方にとって有益な情報を提供し、店舗への興味を引き出すことができます。
では、飲食店の設定で特に注意が必要な項目について解説します。
ビジネスカテゴリの設定
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。
メインカテゴリは、検索評価に大きく影響します。
ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。
業態によっては、例えば「ハンバーガー店」なのか「ファーストフード店」なのか、どちらにするべきか悩む場面もあるでしょう。
この場合はできるだけ業態にふさわしく、検索されやすいカテゴリ名をメインカテゴリに選択してください。
判断できない場合は、競合店舗を検索し、設定されているカテゴリを参考にしてもよいでしょう。
追加カテゴリは9つまで設定できます。
追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に追加します。
追加カテゴリを適切に使うと検索評価にプラスに働くこともあります。
先ほどの例で、メインカテゴリを「ファーストフード店」としただけでは「ハンバーガー」で検索されても出てこないことが考えられますが、追加カテゴリに「ハンバーガー店」を追加することで、キーワードの検索対象を補完できます。
また、例えばファーストフード店でも、「カフェ」としての利用スペースを提供しているのであれば「カフェ」を追加してみる、コーヒーを販売しているのであれば、「コーヒーショップ」も追加カテゴリに設定するなどの工夫も有効です。
ビジネス名の登録
ビジネス名は、看板に表示されている名前と同じ文言で登録しなければなりません。
お店の名前以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となります。
ビジネスプロフィールの停止にもつながるため絶対にやめましょう。
関連記事:成功するビジネス名の設定法とは?
住所・電話番号の登録
住所や電話番号は、公式ホームページに記載されている表記と同じになるよう正確に登録してください。
丁目や番地の表記の揺れ、例えば「3丁目16-35」や「3−16−25」などはGoogle側で自動変換されるため問題ありませんが、番地以降の建物名などは、全角半角を含め、文字列が一致するようにしておきましょう。
これは、お店の所在地や電話番号の情報が、インターネット上に掲載されている情報と一致する場合、直接リンクされていなくても同じ情報として紐づけられ、関連づけの対象情報と判断されるポジティブな効果をもたらします。
これらの情報はNAP情報(ビジネス名のName、住所のAddress、電話番号のPhoneの3つの頭文字を取った略語)と呼ばれます。
検索エンジンはGoogleビジネスプロフィールや店舗の公式サイトの情報以外にも、口コミサイトやポータルサイトなどインターネット上のさまざまな情報を収集しています。
このNAP情報が一致する情報があると、そのページと直接リンクされていなくても同じ店舗の情報と認識し、そこで言及されたさまざまな情報、キーワードが店舗と紐づいて評価の対象になっていきます。
NAP情報がバラバラだと同じ店舗の情報だと認識できないため、正確なNAPを設定することが重要になります。
NAP情報の統一の重要性について詳しくはこちらを参考にしてください。
営業時間の設定
店舗の営業時間を正確に設定してください。 検索ユーザー側には、開店、閉店時間の記載だけでなく、現時点での営業状況(営業中/営業時間外)も表示されます。
営業時間を正しく設定していないと、営業中に「営業時間外」と表示されてしまい来店機会を阻害します。
正しい情報を常に提供することはユーザーの利便性を高めることでもありますので時々誤りがないかを確かめましょう。
また、飲食店の場合はラストオーダーや来店可能時間、テイクアウト対応時間など、サービスごとの詳細な営業時間も設定できるので、該当するものがあればこれも正確に設定しておきましょう。
営業時間の詳細に設定できる項目の例
- テイクアウト
- ドライブスルー
- ランチ
- 受け取り
- 宅配
- 注文可能時間
- 朝食
- 入店可能時間
祝休日の営業時間(特別営業時間)の設定
設定した通常の営業時間と異なる時間で営業する場合には、特別営業時間を日ごとに設定できます。
例えば、臨時休業や臨時営業、臨時の閉店時間の変更などがあれば、この特別営業時間で設定してください。
営業時間外にお客様が来店してしまい無駄足を踏ませないためにも、忘れずに設定しましょう。
例えば隔週月曜日が定休、毎月第3日曜日だけ営業、などの場合も通常の営業時間設定では対応できません。
面倒ですが特別営業時間で設定しておきましょう。
顧客体験を損ねることはブランド毀損につながり、ネガティブな口コミが発生する要因ともなり得ます。
また、祝日になるとGoogleマップの画面には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出るため、お客様には営業時間が正しいかどうかの不安を与えてしまいます。
特別営業時間を設定しておけばこの注意書きは出なくなるので、通常の営業時間とまったく同じであっても祝日は設定しておくことをおすすめします。
予約機能の活用
飲食店であれば、Googleビジネスプロフィールの予約機能が利用できます。 この機能には2つのオプションがあります。
1.オンライン予約ツールのURLを直接設定する
公式サイトや個別に利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
2.「Googleで予約」を利用する
Googleが提携している予約管理システムのプロバイダを利用することもできます。
これには別途利用料金や契約が必要ですが、カレンダー予約や事前決済機能など、予約周りの効率化が図れます。
メニューの掲載
店舗のメニューを掲載できます。
メニューは検索評価の対象となるため、お店の定番料理や検索されやすいメニューを登録しましょう。
ただし、お店で出せるメニューを何もかも登録すればいいというものではありません。
あまり大量に掲載してしまうと、アピールしたい主要なメニューが埋もれてしまい、結局検索ユーザーに見てもらえません。
来店につながる魅力的なメニューを優先的に登録しましょう。
※メニューは、モバイル、タブレットでのGoogleビジネスプロフィールに表示されます。
メニューリンクの設定
公式サイトやサードパーティサイト(食べログ、ぐるなび等)で店舗のメニューを公開している場合は、そのページURLをメニューリンクとして設定できます。
料理の注文
テイクアウトや宅配サービスを提供している場合、「Order with Google」という機能を利用し、料理の注文を受け付けることができます。
また、例えばUber Eatsや出前館など、別途契約しているサービスのURLも設定できるので、利用していれば登録しておきましょう。
写真の掲載
店舗の外観や内装、美味しそうな料理などは、検索ユーザーの来店モチベーションを高め、集客促進に大きく寄与します。
お店を利用されたお客様からも写真投稿は入りますが、オーナーからもできるだけ多くの写真を掲載するようにしましょう。
料理や外観など、わかりやすく撮影された写真は、Googleが自動的にカテゴリを分けて分類表示します。
お店のメニューをきれいに撮影して、写真でも掲載しておくと、写真カテゴリの「メニュー」に分類されるので、来店前の検索ユーザーにもメニューを見てもらうことができます。
また、写真の内容がどのようなものかもGoogleはある程度判別できるので、ビジネスの情報としても扱われ、検索評価にプラスに働きます。
料理の写真を掲載する際には、できるだけ検索エンジンが写真の内容を理解しやすくなるように撮りましょう。
周囲の風景や物などの写真の解釈を難しくする要素が映り込まないように気をつけ、料理だけが被写体になるようにすることがポイントです。
属性情報の設定
ビジネスカテゴリによって設定できる属性情報は異なりますが、飲食カテゴリではかなり多くの属性が用意されています。
属性情報は、検索エンジンが店舗の詳細な情報を理解するために利用されます。
中には、検索に影響するものがあるため、できるだけ詳細に設定しておきましょう。
モバイル端末・タブレット端末では、設定した属性情報が検索画面にも表示されます。
検索ユーザーにお店について事前に詳しく伝えることにもつながるので細かく設定しましょう。
また、属性は時々アップデートされて新たなものが設定できるようになっていたりもするので、定期的に見直すことをお勧めします。
支払い・決済情報の登録
決済情報の登録が可能です。 クレジットカード、デビットカードなど、現金以外のキャッシュレス決済にも対応している場合は、設定しておきましょう。
自分に合った決済手段が用意されているかが来店の判断材料になる検索ユーザーも存在します。
サービスの登録
付属的な提供サービスとして設定できます。
ワイン/ビール/コーヒー/サラダバー/アルコール飲料/深夜の食事可など、該当するものが提供できる場合は設定しておきましょう。
サービスオプションの設定
幅広い店舗の対応状況を設定できます。 こちらは検索にも影響を与えます。
イートイン/テイクアウト/宅配/テラス席あり/ドライブスルー/店先受取可など、対応している場合は設定しておくようにしてください。
プランの設定
要予約/予約が可能のお店、について設定できます。
特徴の設定
スポーツ観戦向き/飲み放題あり/生演奏あり、などの特徴を設定できます。
設備の情報
トイレの情報/Wi-Fiのあり・なし/子供向き/犬の同伴、など設備に関する情報を設定できます。
食事の情報
朝食/ランチ/ディナー/デザート/ケータリング、などの情報が設定できます。
駐車場の情報
バレーパーキング/無料の屋内駐車場/無料の路上駐車場/無料駐車場/有料の屋内駐車場/有料の路上駐車場/有料駐車場、などの情報が設定できます。
ビジネスプロフィールには、ほかにも多くの設定箇所があります。
詳しくはこちらのコラムで解説していますので参考にしてください。
MEOでは、口コミの管理がとても重要!
飲食店に限らずすべてのビジネスで検索評価と集客効果に大きな影響を与える要素が、お客様からの評価(星の数で表現される)と口コミです。
Googleの口コミの数が多く、星評価が高いことは、その内容にもよりますが検索評価のプラス要因として働くだけでなく、検索ユーザーがお店を訪れる可能性も高まります。
口コミ管理はMEO対策でも特に重要な施策です。
口コミの返信は、来店率に大きく影響します!
お店を利用したお客様から口コミをもらったら、できるだけ返信をしてください。
口コミの返信は、口コミを書いたお客様本人だけでなく、その口コミを見ている他の検索ユーザーにも参考にされます。
特にネガティブな口コミや、誤解があるものに対しては、オーナー自らが丁寧な返信でその誤解を解く、ご満足いただける代替案を示す、こちらに非があれば真摯に謝罪し体制の見直しを約束するなど、返信を通して店舗側の姿勢を見せることで店舗の信頼性をかえって高めることもできます。
言い換えれば、口コミを放置することは、知らないうちにこのようなポジティブな印象を与えるチャンスを逃し、集客にマイナスの影響を与えてしまっていることかもしれません。
こちらは、口コミに対する意識調査のデータです。
この中で注目すべきは、7割以上の人がGoogleの口コミを参考にしており、その中で、「内容に即した個別の口コミ返信がある場合は、そのお店に行きたくなると思う」という回答が65%以上もあるということです。
口コミに返信することの重要性がわかります。
ただし、定型文による返信は印象が悪いようですので、ただ闇雲に返信をすることには注意が必要です。
口コミを通じたお客様とのコミュニケーションを大切にしましょう。
口コミを増やす方法は?
飲食店は、良い体験をお客様に提供できれば、それだけでも口コミを入れてもらえる可能性が高い業種です。
料理の写真など、見た目に楽しめる要素があれば、SNSやビジネスプロフィールに写真をアップしたくなるでしょう。
それでも口コミがなかなか増えない場合には、口コミを書いてもらうようお客様に直接お願いすることが必要です。
POPやチラシなどに、口コミ投稿のお願いと口コミページのQRコードを掲載しておくなど、口コミを書きやすい環境を提供しましょう。
また、Gyro-nでは、アンケートに答えてもらうことで、口コミ文章案を作成する「キキコミ」を提供しています。
ユーザーの口コミ投稿の障壁となっている「考えて書く」ことをアシストし、手軽にクチコミを作成、投稿できるようになり、店舗は内容に富んだ質の高いクチコミを獲得できるようになります。
店舗運営に欠かせない「アンケート」×「クチコミ」をまとめて収集「キキコミ」
「キキコミ」ならアンケート回答だけでAIが具体的な感想をキャッチ。 AIがリアルな声を文章化。手間いらずで質の高いクチコミを。
飲食店向けのキーワード選定のヒント
お店を探す検索ユーザーの最初の行動は、自分の目的に合ったキーワードを使って検索することです。
顧客のニーズと自分のお店で提供できる商品、サービス、体験から適切なキーワードを選び、そのキーワードとお店との関連性を強めることが、お店を見つけてもらうための施策の第一歩です。
キーワード選定には以下のポイントを押さえましょう。
関連性のあるキーワード
レストランや居酒屋といった業種ワードだけでなく、提供する料理の種類(例:ラーメン、寿司、フレンチなど)も基本的なキーワードとなります。
さらに、料理やサービスに密接に関連したキーワード(例:魚料理、肉料理など)も意識しましょう。
これらの幅広いキーワードに対し関連性を強化することで、検索結果に表示されやすくなり、より多くのユーザーにアピールできます。
利用シーンに関するキーワード
お店がどのような状況で利用されるかをキーワードとして考慮することで、具体的なターゲットユーザーに見つけてもらいやすくなります。
例えば、子連れ、大人数、接待、宴会、女子会、ランチなどの利用目的に基づいたキーワードを選定しましょう。
競争力のあるキーワード
一般的すぎるキーワードは、他の多くのお店と競合する可能性が高く、対策も困難です。
そのため、自分の店舗の特徴を反映した、よりニッチなキーワードを選定することが有効です。
例えば、食べ放題、飲み放題、貸し切り、隠れ家、個室、24時間営業、テラス席ありなど、お店の特性を強調したり、差別化できるキーワードを洗い出してください。
季節に関するキーワード
特定の季節で大きくニーズの増えるキーワード(例:冷やし中華、ビアガーデン、かき氷など)も、そうした商品、サービスを提供しているのであれば見落とさないようにしましょう。
クリスマス、ハロウィン、歓迎会、忘年会なども季節に関連したキーワードです。
できるだけこうした細かいキーワードも丁寧に拾い、幅広く関連付けていくことが成功の秘訣です。
自分のお店がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
Googleビジネスプロフィールでは、パフォーマンスという検索状況の把握ができるデータが提供されています。
このパフォーマンスデータには、実際にユーザーが検索してお店を見つけたキーワードも提供されているので、これをチェックします。 関連性が高いと思っているキーワードがここに含まれていない場合は、お店とそのキーワードとの関連性が弱いか、もしくはそもそも検索ニーズがないことが考えられます。
Gyro-n MEOのキーワード分析機能
Googleビジネスプロフィールからは、この検索されたキーワードは直近6ヶ月分しか取得できませんが、Gyro-n MEOを使うと過去すべてのキーワードデータを取得できます。
キーワードごとの検索数の推移や、季節的な変化、年度別の比較など、6ヶ月分のデータだけではわからない状況の把握に役立ちます。
関連記事:キーワード・検索クエリ分析機能
飲食店向けのMEO対策の具体的なポイント
MEOを成功させるためには、先述したように、まずは検索キーワードとの関連性を高め、お店の認知度や評価を高めていき、多様なキーワードで検索結果に表示されるようにすることが重要です。
検索結果に表示されるには、それらのキーワードとの関連性が強いということを検索エンジンに示すことが必要です。
検索評価を高めるための施策
Googleビジネスプロフィールの情報を最新かつ正確なものに設定した後、選定したキーワードに対して、その関連性を強化する施策を進めます。
やるべき施策は多くありますが、まずは以下の2つに注力してください。
定期的な投稿を行う
投稿は、店舗オーナーが自由に情報を発信できる非常に便利な機能です。
投稿では、書いた内容での関連性を高める施策と、来店率を向上させる施策ができますが、まずは検索評価を獲得するための投稿からはじめましょう。
投稿内の文章やそこに含まれるキーワードは、店舗に関連した情報として検索エンジンに認識されます。
店舗を表すビジネスカテゴリを正確に登録し、関連キーワードと店舗との紐付けをさせることが先ですが、それだけでは拾いきれないキーワードとの紐付けは投稿で補完できます。
定期的に関連した内容を投稿することが、キーワードやそれに関するトピックとの関連性強化につながります。
ただ気をつけたいのは、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないことです。
投稿は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際にそれを読む検索ユーザーがいることも忘れずに文章を考えましょう。
Gyro-n MEOでは、投稿施策を効率的に行うための予約投稿や一括投稿、インスタグラムからの連携投稿など、多くの便利な機能を提供しています。
口コミを集める
口コミは、検索評価を上げるだけでなく来店促進にも寄与します。
ポジティブな口コミを集めることはMEO対策において非常に重要です。
口コミに含まれるキーワードは、店舗との関連性の強化に寄与します。
口コミを依頼する際には、できるだけ具体的な感想を書いてもらうように促すことが大切です。
どういった目的で来店し、どんな料理を注文し、どのような感想をもったのか。
そうした詳細な口コミは検索キーワードとの関連性を強化するだけでなく、他のお客様の参考にもなり、さらに検索評価に寄与するという良いサイクルが生まれます。
ただし、いい口コミだけを集めようと誘導したり、「口コミしたら10%OFF」のように何かしらの対価を提供するような集め方はGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなって店舗の信頼を下げるので、気をつけてください。
口コミは店舗情報の資産となるため、口コミを集める努力を続けるようにしてください。
口コミが増えると、その口コミを参考に来店したお客様が新たに口コミを書いてくれるという好循環も生まれます。
その他のMEO施策
MEOでは、上記2つの施策やGoogleビジネスプロフィールの最適化以外にもやるべき対策があります。
- 公式ウェブサイトの情報の充実と構造化タグの設置
- NAP情報の統一とサイテーションの拡充
- インバウンド対策に向けた多言語対応
ここでは解説を割愛しますが、詳細について詳しく知りたい場合はコラムをご覧いただくか、Gyro-nまでお問合せください。
避けるべきMEO対策の失敗例とは?
以下のような運用は施策の失敗につながるため、避けるべきです。
不正確な情報の放置
間違った情報を登録していたり、更新せずに放置していたりすると、お客様を混乱させ、店舗の信頼性を損ないます。
キーワードの無理な詰め込み
ビジネス名に限らず、不自然な箇所にむやみにキーワードを詰め込むと、検索エンジンから不正と判断され、評価が下がるばかりかビジネスプロフィールの停止につながる危険があります。
停止まで至らなかったとしても、検索ユーザーの視点では過剰にキーワードを狙いに行くお店の姿勢が目につき、決して好感を得られるものではありません。
口コミの放置
口コミに対する返信を怠ると、店舗の信頼性が低下し、来店の機会損失につながります。
特にネガティブな口コミや誤解のある内容を放置しておくことは、それを見た他の検索ユーザーの来店モチベーションを下げ、集客に悪影響を及ぼします。
MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
MEO対策は一度やったら終わりというものではありません。
店舗情報を常に最新に保つこと、情報の発信、口コミへの対応等、日々の作業が求められます。
また、MEOの効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で見ることが重要です。
定期的に効果を分析し、必要に応じて対策を見直すことで、持続的な集客効果を得られます。
Gyro-n MEOでは、店舗のパフォーマンス分析やレポートによる定期チェックが可能です。
Gyro-nでは多くのMEOサービスで店舗様、代理店様の支援事業をサポートしています。
MEO支援事業者様の代理店制度や、ビジネスプロフィール運用代行サービス、「キキコミ」によるクチコミ支援など、多くのMEOサービスを提供しています。
まとめ
MEO対策で飲食店の集客を成功させるためのポイントを紹介しました。
MEO対策は飲食店の集客における重要な戦略であり、その重要性はこれからも増していくでしょう。
やるべきことは多岐にわたりますが、まずは、お店を幅広いキーワードで検索表示させ、多くの人に認知されるようにすることから始めましょう。