ランクインページ数とは?見るべきポイント
検索結果(SERPs)を確認していると、自サイトのウェブページが複数ランクインしている場合があります。
検索結果に複数ページが表示されることは、検索エンジンからのSEO評価が高く、ユーザー流入も増やすことができそうですが、実際はどういったページがランキングしているかによって、検索順位アップを阻害している可能性があります。
ここでは、検索結果に複数ページランクインするしくみ、その内容の見極めとSEO対策ポイントについて解説します。
ランクインページ数とは?
ランクインページ数とは、あるキーワードの検索結果にランキング表示されている自サイトのページ数のことです。
検索エンジンは、ドメインの多様性を優先(種類を多く表示する)することで、できるだけ幅広いウェブサイトの情報をユーザーに提供しようとします。
そのため、同一ドメインのページのうち、同じキーワードの検索結果に表示されるページ数はある程度制限されています。
これは、一つのウェブサイトで、検索結果画面の占有率を上げさせないようにすることで、ある意味公平性を持つしくみであるとも言えます。
キーワード検索した際に、ほとんどが同じウェブサイトの情報だとしたら、目的の情報を探しにくくなり、検索エンジンの利便性が下がってしまいます。
そのため、ユーザーにとっても幅広い検索結果の選択肢があることは正しいことです。
Gyro-n SEOでは、検索順位チェックの欄に「ランク数」というカラムがあり、そちらにランクインページ数が表示されます。
ランクインページ数が「0」の場合
これは、検索結果には自サイトのページが表示されていません。
つまり、キーワードに対して検索結果の対象となるページが存在しないという状況です。
新たに、目的のキーワードに合ったコンテンツを作成する必要があります。
ランクインページ数が「1」の場合
これは何も問題ありません。
キーワードに対して、自サイトの検索結果ページは1つなので、検索エンジンはその検索結果ページをキーワードに関係するページとしてSEO評価しています。
ランクインページ数が「2」以上の場合
一見複数のページがランクインされていて喜ばしいことなのですが、場合によっては注意が必要です。
ランクインページ数が2つ以上ある場合は、検索結果の表示内容を必ず確認し、どのような原因で複数表示されているのか仮説を立て、検証する必要があります。
良くあるパターン1
良くあるパターンとしては、分散評価シグナルが同時に表示されているキーワードです。
検索結果にAページとBページ、2つあるとすると、前日はAが上位に、本日はBが上位になるなど、順位が交互に入れ替わっているパターン。
この場合は、キーワードに対して上位に表示するページをどちらにすべきか検索エンジンからの評価が均等に分散してしまっており、このことが原因で順位が安定しない、または順位が伸びないという状況になっている可能性があります。
SEO対策としては、この2つのページの内容が似ていると判断されているので、 そのキーワードで検索結果に出したい方のページのキーワード・テーマ性を強調し、もう一方のページは、逆にあえて弱めるといったSEOチューニングを行い、検索エンジンにページ内容を区別しやすくする。
さらには、検索結果に出したい方のページへの内部リンクを調整しそのキーワード・トピックへの評価を集中させるなどの対策を行ってみて下さい。
これらの施策から検索エンジンがコンテンツ内容を区別しやすくなることで評価が安定し、目的のページの検索順位が上昇することがあります。
上記のSEO対策については、「評価分散シグナルの使い方とポイントで」詳しく説明しています。
よくあるパターン2
検索結果ページが複数あるが、順位の入れ替わりはなく、ある程度上位(10位以内)にランキングしているパターン。
これは、検索エンジンが複数ページを正しく評価しており、同一ドメイン内のコンテンツではあっても複数表示すべき価値があるものとして判断している可能性があります。
この場合は、SEOとしては非常に有利に対策できていると言えるでしょう。
このように、ランクインページ数の管理は、検索結果をかなりしっかりチェックしていないと見落としてしまうポイントであり、膨大なキーワードをSEO管理している場合は、これを検索結果画面から見つけ出すことはほぼ不可能です。
Gyro-n SEOでは、ランクインページ数を自動的にチェックでき、数に増減があった場合もアラート通知機能によりメールでお知らせしますので、見落とすリスクを大幅に減らすことができます。
SEO対策をしっかり行っているのになかなか順位が伸びないと感じている場合は、ランクインページ数をチェックし、検索エンジンからの評価が分散していないか、一度見直してみてください。