老人ホーム・介護業界の利用者獲得戦略:MEO対策とGoogle活用法、口コミの増やし方を解説
日本の高齢化問題は、社会の構造に大きな変化をもたらしています。2023年時点で、高齢者(65歳以上)の人口比率は28.8%、人数にして3,619万人に達しています。
この状況は、介護業界にとって成長のチャンスでもあり、2024年の介護報酬改定は業界全体に大きな影響を及ぼす重要な節目となるでしょう。
現在、介護業界は深刻な人手不足に直面しており、介護職員の待遇改善や職場環境の向上が求められています。今回の報酬改定は、介護サービスの質を高め、事業運営の効率化を進めるための重要な一歩です。
こうした状況を踏まえ、デジタルマーケティング、特にローカルSEO(MEO)の活用がますます重要になっています。
介護サービスの利用者本人はデジタルに不慣れなことが多いですが、実際に検索や情報収集を行うのはその家族です。そのため、デジタル戦略の必要性が高まっています。
Googleマップでの施設の可視性を向上させることで、潜在的な利用者やその家族に効果的にアプローチすることができます。地域に根ざしたサービスを提供する施設にとって、デジタル戦略の導入は新たな可能性を開く鍵となります。
このように、介護業界は近年、人口構造の変化、政策改定、デジタルマーケティングの活用など、多くの課題と機会に直面しています。これらの変化に対応し、戦略的なデジタルマーケティング、特にMEOを取り入れることで、業界全体の発展を促進し、高齢者に対してより良いサービスを提供できるようになるでしょう。
このように、介護業界は近年、人口構造の変化、政策の改定、デジタルマーケティングの活用という多岐にわたる課題と機会に直面しています。
これらの変化に適応し、戦略的なデジタルマーケティング、特にMEOを取り入れることで、業界全体の発展を促進し、高齢者に対してより良いサービスを提供できるでしょう。
ローカルSEO(MEO)をはじめとするデジタルマーケティングの積極的な活用は、介護業界に新たな可能性をもたらし、持続可能な成長を実現する鍵となります。
本記事は、MEOを活用して、老人ホームやデイサービスなどの利用を増やしたいオーナー様や集客コンサルタント、その他関連事業者や代理店の方々を対象としています。
目次
「MEO」って何?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、地図サービス(例えばGoogleマップ)で検索した際に自分のお店を検索結果に正しく表示させ、そこで魅力ある情報を提供していくことで、来店につなげる集客施策の一つです。
具体的には、ユーザーが「地域名+サービス名(業種)」など特定の地域に結びついたキーワードで検索する際に、そのエリアの検索結果(ローカルパックと呼ばれる部分)に自店を効果的に表示させることがポイントです。
たとえば「港区 老人ホーム」と検索すると、港区エリアで提供される介護施設サービスがローカルパックに表示されます。
これを通じて検索ユーザーに自店を知ってもらい、直接来店を促すことができるのです。
Googleの地図検索上で表示される店舗情報を店舗オーナーが管理できる「Googleビジネスプロフィール」というGoogleが提供する無料のサービスがあります。
Googleビジネスプロフィールで店舗の名前や住所、営業時間、写真、口コミなどのビジネスプロフィール情報を適切に管理、運用していくことでお店が検索に評価されるようになり、検索に引っかかるキーワードの増加や検索ランキングが向上するといった効果が生まれ、店舗情報の露出が増え、更に適切な情報発信でお店の魅力も十分に伝えられることで集客効果が期待できるようになります。
MEOは介護業界の利用者促進にどのように影響するのか
MEOは、介護・老人ホーム業界にとって近年重要度を増しています。
近年は検索行動が変化しており、スマートフォンの普及に伴ってパソコンを持たない世代でも、手軽に情報を検索できるようになったことが大きな要因です。
検索行動の変化
スマートフォンの普及に伴い、人々はどこにいても簡単に情報を検索できるようになりました。
特に、外出先で即座に情報を得る必要がある場合、Googleマップなどの地図サービスが頻繁に使用されます。
例えば、人から効いた口伝えの情報でも、その場ですぐに地域名やサービス名をキーワードにして地図検索を利用します。
地図検索の影響
地図検索で上位に表示される介護施設は、自然と多くの目に触れる機会が増え、それにより認知度が向上します。
例えば、「足立区 デイサービス」や「障害者 介護施設」といったキーワードで検索したときに、適切に最適化された介護施設がリストの上位に出ると、新しい利用者の獲得が期待できます。
レビュー機能
地図検索結果に表示される介護施設の情報には、口コミや星評価が表示されることが多いです。
ポジティブな口コミが多い施設は、利用を検討している方にとって魅力的な選択肢となります。良い評価は施設の信頼性を高め、利用検討につながる重要な要因です。
利便性の向上
地図検索は、施設への経路や到着時間などの詳細な情報を提供します。この機能は、特に新しい地域で老人ホームやデイサービスを探している場合や、急ぎで施設の見学や相談が必要な場合に非常に役立ちます。利用者やその家族は、自宅から施設までの行き方や所要時間を簡単に確認でき、安心して施設を訪れることができます。
このように、介護施設や老人ホームの利用者獲得に直接的な影響を与える重要なデジタルマーケティング戦略です。適切なMEO対策を講じることで、より多くの潜在的な利用者やその家族にアプローチし、施設の成長と入居者増加につなげることができます。
MEOの大きなメリット:SEOにおける高競争を回避し、地域密着で上位表示が容易
多くの介護施設や老人ホームが開業時にウェブサイトを立ち上げますが、「老人ホーム」や「デイサービス」といったキーワードでの検索結果の上位は、大手ポータルサイトや口コミサイト、情報まとめサイトに占められがちです。これらのサイトはSEO(検索エンジン最適化)の観点から見ると強力な競合であり、地域に根ざした小規模な施設がこれらのサイトと競って検索順位で上位にランクされるのは困難です。
ウェブ検索で上位表示されるためには、専門的な知識や持続的なSEO対策が必要ですが、介護施設や老人ホームにとってはリソースが限られていることが多く、これが一層の障壁となります。
一方で、MEO(ローカルSEO)では、ローカルパックや地図検索において、検索キーワードに含まれた地域やユーザーがいる地域の施設のみが表示されます。
競合となるのは同じ地域の施設に限られるため、大手ポータルサイトや口コミサイトとの競争が避けられます。適切なMEO対策を行えば、地域内での検索結果の上位表示を狙いやすくなり、より多くの利用者やその家族に施設の存在をアピールすることができます。
SEO/ローカルSEO/MEOの言葉の意味を理解しておきましょう。
少し専門用語が多くなりますが、以下の言葉について簡単に説明します。
- SEO:ユーザーがGoogleやYahooなどで検索した際に表示される検索結果で、自社のウェブページを上位に表示させ、露出や集客を拡大するための施策です。
- ローカルSEO:地図検索での露出と集客を図るために行うGoogleビジネスプロフィール最適化や投稿、口コミ獲得、ウェブサイト更新などの一連の施策を指します。
- MEO:ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言葉で、この記事でも同じ意味で扱います。
一般的には地図検索の順位アップだけの意味で使われることもあり、人によって指す範囲が異なることがあるため注意が必要な言葉です。
MEOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
MEOで検索評価を上げるためには以下の3つのポイントを理解して施策を行います。
それぞれを簡単に説明します。
キーワードとの関連性
お店がどのようなキーワードやトピックとの関連性が高いかが評価されます。
例えば、「老人ホーム+地域」と検索されたとします。
ビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、口コミ等で「介護」に関する情報が言及されていないと、そのお店は「介護」との関連性が低いと判断されてしまい、検索に表示されにくくなります。
検索される場所と店舗との距離
検索しているユーザーの 現在位置と店舗との距離も重要です。
キーワードにもよりますが、距離が近い方が表示される確率が高くなります。
遠く離れてきてしまうとなかなか表示されません。
実際に検索ユーザーがいる場所、店舗の場所という物理的な距離が影響するため、残念ながらこの距離に関しては対策は困難です。
お店の知名度(視認性)
店舗がどれくらい認知されているか、知られているかも重要です。
具体的には、インターネット上にその店舗の情報が多くある、口コミ数が多い、施設名での検索(指名検索)が多い、といった場合に知名度が高いと評価される傾向があります。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
介護・老人ホーム業界におけるMEO対策の流れ
MEOの施策の流れを理解しておきましょう。
検索ユーザーの検索行動を理解する
検索ユーザーの検索行動は、一般的に以下の5つのステップを踏みます。
①認知 → ②興味・関心 → ③評価・検討 → ④行動 → ⑤共有
この中で、施策としての最初のステップは、 ①の認知を上げ、②検索ユーザーの興味・関心を引き出すことです。
そのためには、次の2つの視点で施策を行うことを意識してください。
- 認知してもらうため(お店を見つけてもらうため)に関連性および検索評価UPの施策を行う
- 来店につながるように、興味関心を引き出し利用促進につながる施策を行う
それでは、施策のはじめにビジネスプロフィールの登録や設定について見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
Googleビジネスプロフィールの登録は、介護・老人ホーム業界のMEO対策の第一歩です。
まずは、Googleマップでお店の名前や、住所で検索してみてください。
すでに店舗情報が登録されていたら、オーナー認証を済ませましょう。
※Googleは多くのインターネットの情報から自動的に店舗情報を作成します。
また、一般の検索ユーザーが店舗情報を作成することもできるため、営業開始前の店舗を除けばすでに店舗情報が存在していることが多いです。
検索しても自身の施設情報が表示されない場合は、未登録の可能性が高いです。
この場合には、新しくビジネスプロフィールの登録からスタートしましょう。
詳しい登録手順は以下の解説記事を参考に進めてください。
これから開業する予定の場合でも、オープンの90日前からGoogleビジネスプロフィールの公開は可能です。
開業前の店舗を登録する方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
介護施設におけるビジネスプロフィールの設定ポイント
オーナー認証が完了したら、次に店舗情報を詳細に入力し、最適化を進めましょう。
ここで重要なのは、情報の正確さと詳細さです。
住所や電話番号が間違っていたり、お店の業態を表す適切なビジネスカテゴリが設定されていないと、検索評価にも悪影響を与えて検索結果になかなか載ってきません。
営業時間も大事です。変更があったのに更新を怠って古いままの情報を放置していると、お客様を混乱させるだけでなく、クレームなどのネガティブな評価につながる可能性もあります。
ビジネスプロフィールには、店舗の特徴や提供するサービスメニューなどをできるだけ詳しく、明確に記述することで、施設を探している方にとって有益な情報を提供し、興味を引き出すことができます。
では、介護施設のビジネスプロフィール設定で特に注意が必要な項目について解説します。
ビジネスカテゴリの設定
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。
メインカテゴリは、検索評価に大きく影響します。
ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。
介護・老人ホームであれば通常は「老人ホーム」がメインカテゴリとなります。または、「介護施設」がメインカテゴリとなることもありますし「介護付き住宅」がメインということもあるでしょう。ただ、他のサービスも提供している場合は様々な追加カテゴリの設定も有効です。
追加カテゴリは9つまで設定できます。
追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に追加します。
追加カテゴリを適切に使うと検索評価にプラスに働くこともあります。
例えば、介護施設が複数のサービスを提供している場合、追加カテゴリとして「高齢者専用住宅」や「デイケアサービス」「高齢者ケア」などを登録しておくとよいでしょう。
こうすることで、関連するキーワードでの検索範囲を広げることができ、より多くの潜在利用者に施設を見つけてもらいやすくなります。
ただし、追加カテゴリ(サブカテゴリ)は無闇に数を増やしても利点はありません。Googleビジネスプロフィールの設定でも実際に業務として行なっているサービスの分類を守ることを心掛けましょう。
ビジネス名の登録
ビジネス名は、看板に表示されている名前や店舗ロゴマークが入ったアメニティグッズに書かれている名前など、実際に顧客に認知されている名前と同じ文言で登録しなければなりません。
施設名以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となります。
ビジネスプロフィールの停止にもつながるため絶対にやめましょう。
関連記事:成功するビジネス名の設定法とは?
住所・電話番号の登録
住所や電話番号は、公式ホームページに記載されている表記と同じになるよう正確に登録してください。
丁目や番地の表記の揺れ、例えば「3丁目16-35」や「3−16−25」などはGoogle側で自動変換されるため問題ありませんが、番地以降の建物名などは、全角半角を含め、文字列が一致するようにしておきましょう。
これは、店舗の所在地や電話番号の情報が、インターネット上に掲載されている情報と一致する場合、直接リンクされていなくても同じ情報として紐づけられ、関連づけの対象情報と判断されるポジティブな効果をもたらします。
これらの情報はNAP情報(ビジネス名のName、住所のAddress、電話番号のPhoneの3つの頭文字を取った略語)と呼ばれます。
検索エンジンはGoogleビジネスプロフィールや店舗の公式サイトの情報以外にも、口コミサイトやポータルサイトなどインターネット上のさまざまな情報を収集しています。
このNAP情報が一致する情報があると、そのページと直接リンクされていなくても同じ店舗の情報と認識し、そこで言及されたさまざまな情報、キーワードが店舗と紐づいて評価の対象になっていきます。
NAP情報がバラバラだと同じ店舗の情報だと認識できないため、正確なNAPを設定することが重要になります。
NAP情報の統一の重要性について詳しくはこちらを参考にしてください。
営業時間の設定
施設の営業時間(診療時間)を正確に設定してください。
検索ユーザー側には、開店、閉店時間の記載だけでなく、現時点での営業状況(営業中/営業時間外)も表示されます。
営業時間を正しく設定していないと、営業中に「営業時間外」と表示されてしまい訪問機会を阻害します。
正しい情報を常に提供することはユーザーの利便性を高めることでもありますので時々誤りがないかを確かめましょう。
祝休日の営業時間(特別営業時間)の設定
設定した通常の営業時間と異なる時間で営業する場合には、特別営業時間を日ごとに設定できます。
例えば、臨時休業や臨時営業、臨時の閉店時間の変更などがあれば、この特別営業時間で設定してください。
営業時間外にお客様が来店してしまい無駄足を踏ませないためにも、忘れずに設定しましょう。
また、隔週定休や第3土曜日休業、毎月15日休業など、単純な週次のスケジュールになっていない複雑な定休日は、通常の営業時間では設定できません。
少し手間ですがこれも特別営業時間を利用して設定しましょう。
詳しくは、営業時間詳細ガイドのコラムで解説しています。
顧客体験を損ねることはブランド毀損につながり、ネガティブな口コミが発生する要因ともなり得ます。
また、祝日になるとGoogleマップの画面には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出るため、訪問を検討している方には営業時間が正しいかどうかの不安を与えてしまいます。
特別営業時間を設定しておけばこの注意書きは出なくなるので、通常の営業時間とまったく同じであっても祝日は設定しておくことをおすすめします。
予約機能の活用
介護・老人ホーム業界であれば、Googleビジネスプロフィールの予約機能が利用できます。 特に介護・老人ホームであれば「見学予約」といった場面で具体的にこの機能を活かすことができるでしょう。この機能には2つのオプションがあります。
1.オンライン予約ツールのURLを直接設定する
公式サイトや個別に利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
2.「Googleで予約」を利用する
Googleが提携している予約管理システムのプロバイダを利用することもできます。
これには別途利用料金や契約が必要ですが、カレンダー予約や事前決済機能など、予約周りの効率化が図れます。
写真や動画の掲載
施設の外観や内装、スタッフの写真は、検索ユーザーの来訪意欲を高め、利用者獲得に大きく貢献します。
入居者やそのご家族からの写真投稿もありますが、施設のオーナーや運営者も積極的に写真を掲載することが重要です。特に、施設の雰囲気やサービス内容が伝わる写真を多く掲載することで、安心感や信頼感を高めることができます。
施設の外観や内装、スタッフの写真は、検索ユーザーの来訪意欲を高め、利用者獲得に大きく貢献します。 入居者やそのご家族からの写真投稿もありますが、施設のオーナーや運営者も積極的に写真を掲載することが重要です。特に、施設の雰囲気やサービス内容が伝わる写真を多く掲載することで、安心感や信頼感を高めることができます。
また、動画も訴求効果が高く、サービスの良さをよりリアルに伝える手段として効果的です。
※掲載できる動画の長さは最大30秒、ファイルサイズは最大75MBです。
さらに、Googleは写真の内容をある程度判別し、それをビジネス情報として評価に反映します。そのため、検索結果での評価向上につながります。
写真を掲載する際は、検索エンジンが内容を理解しやすいように撮影することがポイントです。周囲の風景や余計な要素が映り込まないようにし、被写体(施設の内外観、スタッフ、サービス風景など)が明確にわかる写真を心がけましょう。
属性情報の設定
ビジネスカテゴリによって設定できる属性情報は異なりますが、歯科医院カテゴリでは複数の属性が用意されています。
属性情報は、検索エンジンが店舗の詳細な情報を理解するために利用されます。
中には、検索に影響するものがあるため、できるだけ詳細に設定しておきましょう。
モバイル端末・タブレット端末では、設定した属性情報が検索画面にも表示されます。
検索ユーザーにお店について事前に詳しく伝えることにもつながるので細かく設定しましょう。
また、属性は時々アップデートされて新たなものが設定できるようになっていたりもするので、定期的に見直すことをお勧めします。
ビジネス所有者提供情報
施設のオーナーが女性の場合、指定することでアピールできます。
サービス・オプション
実店舗の営業があるかどうか、また外国語での対応の可否などを設定できます。
バリアフリーの設定
車椅子対応のエレベータやトイレ、座席等の対応状況を設定できます。
リサイクル
衣料品のリサイクルに対応しているか設定できます。
子供
授乳室があるかどうか設定できます。
客層の設定
LGBTQ フレンドリーやトランスジェンダー対応について設定できます。
設備の情報
男女共用トイレなど設備に関する情報を設定できます。
駐車場の情報
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
バレーパーキング/無料の屋内駐車場/無料の路上駐車場/無料駐車場/有料の屋内駐車場/有料の路上駐車場/有料駐車場、などの情報が設定できます。
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
MEO対策では口コミの管理がとても重要!
介護施設に限らずすべてのビジネスで検索評価と集客効果に大きな影響を与える要素が、お客様からの評価(星の数で表現される)と口コミです。
口コミの数が多く、星評価が高いことは、検索評価のプラス要因として働くだけでなく、検索ユーザーが利用する意思決定に大きく影響します。
口コミ対策はMEOにおいて特に重要な施策です。
口コミを増やす効果的な方法は?
介護施設や老人ホームでは、サービスの質が高く、利用者やその家族の満足度が高い場合でも、口コミの投稿が積極的に行われることはあまりありません。これは、利用者の多くが高齢者であり、自ら口コミを投稿することが少ないため、主にその家族や身近な方々が口コミを投稿することが一般的だからです。
また、サービスに全体的な満足度が高くても、些細な不満があるとネガティブな口コミが投稿されやすく、これは施設の管理者やスタッフにとって大きな悩みの種となっています。
さらに、サービス提供が良好であっても、少しでも満足感が欠けるとネガティブな口コミが投稿されやすいという現状もあり、これが施設運営における大きな課題となっています。
しかし、口コミは放置していては増えにくく、特にネガティブな口コミが目立ちやすいことから、積極的な対策が求められます。
利用者やその家族に直接口コミの投稿を依頼することは、施設の評価を高める上で非常に効果的です。たとえば、受付や面談スペースに口コミページへのリンクやQRコードを掲載したPOPやチラシを設置し、利用者やその家族が簡単に口コミを投稿できる環境を整えると良いでしょう。
また、Gyro-nの「キキコミ」サービスでは、アンケートを通じて利用者やその家族の本音を引き出し、それを基にリアルな口コミ文案を作成する方法を提供しており、現在、業種と問わず、多く店舗、施設様にご利用いただいています。
このサービスは、口コミを投稿する際の「考えて書く」ことの負担を軽減し、手軽に質の高い口コミを作成・投稿できるようにすることで、施設がより多くの良質な口コミを獲得しやすくなるというメリットがあります。
店舗運営に欠かせない「アンケート」×「クチコミ」をまとめて収集「キキコミ」
「キキコミ」ならアンケート回答だけでAIが具体的な感想をキャッチ。 AIがリアルな声を文章化。手間いらずで質の高いクチコミを。
口コミの返信は、利用率や訪問率に大きな影響を与えます
利用者や家族からの口コミに対して返信することは、単にその方への礼儀を尽くすだけでなく、施設全体の印象にも大きく影響します。
口コミへの返信は、口コミを書いた本人だけでなく、それを見ている他の潜在的な利用者やその家族にも強い影響を与えます。特にネガティブな口コミや誤解を招く内容については、施設の管理者や責任者が丁寧な返信を行うことで、その誤解を解消し、満足いただける代替案を示すことが重要です。また、施設側に非がある場合には、真摯な謝罪と改善策の提示を通じて、施設の信頼性を逆に高めることができます。
言い換えれば、口コミを放置することは、こうしたポジティブな印象を与える機会を逃し、結果的に新規利用者の獲得にマイナスの影響を与える可能性があるということです。
こちらは、口コミに対する意識調査のデータです。 この中で注目すべきは、7割以上の人がGoogleの口コミを参考にしており、その中で、「内容に即した個別の口コミ返信がある場合は、そのお店に行きたくなると思う」という回答が65%以上もあるということです。
口コミに返信することの重要性がわかります。
ただし、定型文による返信は印象が悪いようですので、ただ闇雲に返信をすることには注意が必要です。
口コミを通じたお客様とのコミュニケーションを大切にしましょう。
介護施設・老人ホーム向けのキーワード選定のヒント
介護施設や老人ホームのオンライン集客において、適切なキーワード選定は非常に重要です。
利用者やその家族がインターネットで施設を探す際、最初のステップは、求める介護サービスのニーズや状況に基づいたキーワードで検索を行うことです。
したがって、施設が提供するサービスの内容や特徴を正確に反映させたキーワードを選定することが、ターゲットとする利用者層に施設を効果的にアピールするための基礎となります。
キーワード選定には以下のポイントを押さえましょう。
関連性のあるキーワード
介護施設や老人ホームに関連する基本的なキーワードだけでなく、より具体的なサービスや特徴を反映したキーワードも重要です。
例えば、「特別養護老人ホーム」「介護付き有料老人ホーム」「グループホーム」「デイサービス」「ショートステイ」「訪問介護」など、幅広いキーワードを設定することで、検索結果に表示されやすくなり、より多くの潜在的利用者やその家族にアプローチできます。
また、施設の提供するケアやサービスに密接に関連したキーワードも含めると効果的です。以下のようなキーワードが考えられます。
- 認知症ケア
- リハビリテーション
- 食事提供サービス
- 終末期ケア
- 入浴介助
- 24時間看護体制
これらのキーワードは、施設の提供するサービスの詳細を示すものであり、特定のニーズを持つ利用者やその家族に施設の存在を訴求しやすくします。
注目:「老人ホーム」というキーワードは、検索ボリュームにおいても、月間検索数は上昇傾向にあり、市場としてもニーズが高いことが特徴です。
地域と掛け合わせた場合も、検索ボリュームは増えている傾向があります。
利用シーンに関するキーワード
施設がどのような状況や目的で利用されるかを反映するキーワードを選定することも重要です。
例えば、以下のような特定のニーズや利用シーンを想定したキーワードを選ぶことで、具体的なターゲット層に見つけてもらいやすくなります。
- 短期入所リハビリ
- 認知症対応型デイサービス
- 緊急ショートステイ
- 夫婦での入居可能
- 終末期対応施設
競争力のあるキーワード
一般的なキーワードは他の多くの施設と競合する可能性が高いため、施設の特徴を反映した、よりニッチなキーワードを選定することも有効です。
例えば、以下のような施設の特性やサービスを強調するキーワードを選びましょう。
- ペット同伴可の老人ホーム
- 医療連携型介護施設
- 自然療法を取り入れた介護
- 個別リハビリプログラム実施
- 地域密着型デイサービス
季節に関するキーワード
特定の季節でニーズが増加するキーワードも考慮に入れると良いでしょう。
例えば、「夏の熱中症対策講座開催」「冬の感染症予防」「新春家族見学会」など、季節ごとのイベントやキャンペーンに関連するキーワードを取り入れることで、より多くの利用者やその家族にアプローチする機会が広がります。
これらのキーワードを丁寧に選定し、施設の提供するサービスや特徴を反映させることで、より効果的なオンライン集客が可能となります。
施設の強みを最大限に活かし、適切なターゲット層にリーチするための戦略を練りましょう。
自分の施設がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
Googleビジネスプロフィールでは、パフォーマンスという検索状況の把握ができるデータが提供されています。
このパフォーマンスデータには、実際にユーザーが検索してお店を見つけたキーワードも提供されているので、これをチェックします。
関連性が高いと思っているキーワードがここに含まれていない場合は、お店とそのキーワードとの関連性が弱いか、もしくはそもそも検索ニーズがないことが考えられます。
Gyro-n MEOのキーワード分析機能
Googleビジネスプロフィールからは、この検索されたキーワードは直近6ヶ月分しか取得できませんが、Gyro-n MEOを使うと過去すべてのキーワードデータを取得できます。
キーワードごとの検索数の推移や、季節的な変化、年度別の比較など、6ヶ月分のデータだけではわからない状況の把握に役立ちます。
関連記事:キーワード・検索クエリ分析機能
介護施設・老人ホーム向けのMEO対策の具体的なポイント
MEOを成功させるためには、先述したように、まずは施設の認知度を上げ、検索評価を高め、介護施設や老人ホームを探している人々が使用する多様なキーワードで検索結果に表示されるようにすることが重要です。
検索結果に表示されるには、それらのキーワードとの関連性が強いということを検索エンジンに示すことが必要です。
検索評価を高めるための施策
まず、Googleビジネスプロフィールの情報を最新かつ正確に設定した上で、選定したキーワードに対してその関連性を強化する施策を進める必要があります。
やるべき施策は多くありますが、まずは以下の2つに注力してください。
定期的な投稿を行う
投稿は、施設の運営者が自由に情報を発信できる非常に有効な手段です。
投稿を通じて、検索エンジンに施設に関連した情報を認識させることで、施設の認知度向上と、潜在的な利用者やその家族の興味を引く効果が期待できます。
例えば、以下のような内容を投稿することが効果的です。
- イベント情報:季節のイベントや施設内で行うアクティビティの告知
- サービスの紹介:提供するケアサービス(認知症ケア、リハビリプログラム、食事サービスなど)の詳細
- スタッフの紹介:担当スタッフや介護士の紹介、専門資格や経験に関する情報
- 利用者の声:既存の利用者やその家族からの感想や体験談
- お役立ち情報:高齢者向けの健康管理のアドバイスや介護に関する知識の共有
このような投稿は、施設の魅力を伝えるだけでなく、検索エンジンに対しても関連性を強く示すため、検索評価の向上に寄与します。
ただ気をつけたいのは、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないことです。
投稿は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際にそれを読む検索ユーザーがいることも忘れずに文章を考えましょう。
Gyro-n MEOでは、投稿施策を効率的に行うための予約投稿や一括投稿、インスタグラムからの連携投稿など、多くの便利な機能を提供しています。
これらの機能を活用することで、投稿施策を効率的に進め、施設の認知度と検索評価の向上を図ることができます。
口コミを集める
口コミは、検索評価を上げるだけでなく来院促進にも寄与します。
ポジティブな口コミを集めることはMEO対策において非常に重要です。
口コミには、施設との関連性を強化するためのキーワードが含まれることが多く、これが検索結果における施設の評価向上に寄与します。
口コミを依頼する際には、できるだけ具体的な感想を書いてもらうよう促すことが大切です。
例えば、介護施設や老人ホームの場合、利用者やその家族に以下のような内容について詳しく書いてもらうと良いでしょう。
- 利用の目的(デイサービスの利用、短期入所リハビリ、終末期ケアなど)
- 施設スタッフの対応(スタッフの親しみやすさや専門性に関する印象)
- 提供されるサービスの質(食事やリハビリ、生活支援の内容)
- 施設の環境や雰囲気(清潔さや居心地の良さ)
- 全体的な体験(施設での生活が利用者やその家族にどのように感じられたか)
このように詳細な口コミは、検索エンジンに対して関連性を強く示すだけでなく、他の潜在的な利用者やその家族にとっても有益な参考情報となり、さらに口コミの評価向上に寄与するという好循環が生まれます。
ただし、いい口コミだけを集めようと誘導したり、「口コミしたら10%OFF」のように何かしらの対価を提供するような集め方はGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなって店舗の信頼を下げるので、気をつけてください。
口コミは店舗情報の資産となるため、口コミを集める努力を続けるようにしてください。
キキコミは、このような深い利用者の感想を丁寧に汲み取った口コミ文章案を提示し、利用者への口コミ投稿をアシストします。
その他のMEO施策
MEOでは、上記2つの施策やGoogleビジネスプロフィールの最適化以外にもやるべき対策があります。
- 公式ウェブサイトの情報の充実と構造化タグの設置
- NAP情報の統一とサイテーションの拡充
- インバウンド対策に向けた多言語対応
ここでは解説を割愛しますが、詳細について詳しく知りたい場合はコラムをご覧いただくか、Gyro-nまでお問合せください。
避けるべきMEO対策の失敗例とは?
以下のような運用は施策の失敗につながるため、避けるべきです。
不正確な情報の放置
間違った情報を登録していたり、更新せずに放置していたりすると、お客様を混乱させ、店舗の信頼性を損ないます。
キーワードの無理な詰め込み
ビジネス名に限らず、不自然な箇所にむやみにキーワードを詰め込むと、検索エンジンから不正と判断され、評価が下がるばかりかビジネスプロフィールの停止につながる危険があります。
停止まで至らなかったとしても、検索ユーザーの視点では過剰にキーワードを狙いに行くお店の姿勢が目につき、決して好感を得られるものではありません。
口コミの放置
口コミに対する返信を怠ると、店舗の信頼性が低下し、来店の機会損失につながります。
特にネガティブな口コミや誤解のある内容を放置しておくことは、それを見た他の検索ユーザーの来店モチベーションを下げ、集客に悪影響を及ぼします。
MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
MEO対策は一度やったら終わりというものではありません。
店舗情報を常に最新に保つこと、情報の発信、口コミへの対応等、日々の作業が求められます。
また、MEOの効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で見ることが重要です。
定期的に効果を分析し、必要に応じて対策を見直すことで、持続的な集客効果を得られます。
Gyro-n MEOでは、店舗のパフォーマンス分析やレポートによる定期チェックが可能です。
Gyro-nでは多くのMEOサービスで店舗様、代理店様の支援事業をサポートしています。
MEO支援事業者様の代理店制度や、ビジネスプロフィール運用代行サービス、「キキコミ」によるクチコミ支援など、多くのMEOサービスを提供しています。
まとめ
介護施設や老人ホームの利用者獲得を効果的に行うためのMEO対策について詳しく解説しました。
MEO対策は、これらの施設の集客戦略において重要な要素であり、その必要性は今後さらに増していくことが予想されます。施設を多くの関連キーワードで検索結果に表示させ、より多くの人々に認知してもらうことが成功の鍵となります。
やるべきことは多岐にわたりますが、まずは施設の情報を正確かつ効果的に管理し、地域密着型のキーワードを活用して検索結果の上位を目指すことから始めましょう。
施策に関してお困りの際は、お気軽にGyro-nまでご相談ください。