歯医者・歯科医院の集患とMEOの重要性、Google対策と口コミの増やし方を解説
歯医者や歯科医院の集客が難しくなっている現在、デンタルクリニックが直面する競争はますます厳しさを増しています。
2017年をピークに全国の歯科医院数は減少傾向にありますが、依然として約68,000のクリニックが存在し、人口に対する歯科医師の割合は高いままです。
新規患者の獲得は、単にサービスの質を向上させるだけでなく、クリニックの存在を広く知ってもらい、来院を促すための「集客戦略」が極めて重要です。
ローカルビジネスの集客においては、看板やチラシ、地域コミュニティでの露出や口コミが主要な役割を果たしていましたが、現代のマーケティングはデジタル化が進んでいます。
その中でも昨今注目されているのがGoogleビジネスプロフィールの最適化施策をはじめとした「MEO」です。
MEOはただGoogleビジネスプロフィールに店舗の情報を登録して終わりではありません。
適切な情報発信や口コミの管理など、さまざまな工夫と運用が必要です。
MEOをうまく運用するには、その仕組みを理解して適切な戦略を立てることが重要となります。
ここでは、歯科医院の集患を強化するためのMEO対策を、基本から応用まで初心者にも理解しやすい形で詳細に解説します。
本記事は、MEOを活用して歯医者や歯科医院、デンタルクリニック、口腔治療院の集患を改善したい院長様や、クリニック事業を支援している集客コンサルタントなどの事業者や代理店の方々を対象としています。
目次
- 「MEO」って何?
- MEOは歯科医院、デンタルクリニックの集患にどのように影響するのか
- MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
- 歯医者・デンタルクリニックにおけるMEO対策の流れ
- Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
- 歯科医院におけるビジネスプロフィールの設定ポイント
- MEOでは、口コミの管理がとても重要!
- 歯医者、デンタルクリニック向けのキーワード選定のヒント
- 自分の医院がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
- 歯科医院、デンタルクリニック向けのMEO対策の具体的なポイント
- 避けるべきMEO対策の失敗例とは?
- MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
- まとめ
「MEO」って何?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称ということで言われるようになってきた言葉です。
地図サービス(例えばGoogleマップ)で検索した際に自分のお店を検索結果に正しく表示させ、そこで魅力ある情報を提供していくことで、来店につなげる集客施策の一つです。
具体的には、ユーザーが「地域名+サービス名(業種)」など特定の地域に結びついたキーワードで検索する際に、そのエリアの検索結果(ローカルパックと呼ばれる部分)に自店を効果的に表示させることがポイントです。
たとえば「六本木 歯科」と検索すると、六本木エリアで提供される歯科サービスがローカルパックに表示されます。
これを通じて検索ユーザーに自分のクリニックを知ってもらい、直接来院を促すことができるのです。
Googleの地図検索上で表示される店舗情報を店舗オーナーが管理できる「Googleビジネスプロフィール」というGoogleが提供する無料のサービスがあります。
Googleビジネスプロフィールで店舗の名前や住所、営業時間、写真、口コミなどのビジネスプロフィール情報を適切に管理、運用していくことでお店が検索に評価されるようになり、検索に引っかかるキーワードの増加や検索ランキングが向上するといった効果が生まれ、店舗情報の露出が増え、更に適切な情報発信でお店の魅力も十分に伝えられることで集客効果が期待できるようになります。
MEOは歯科医院、デンタルクリニックの集患にどのように影響するのか
MEOは、歯科医院やデンタルクリニックの集患に非常に大きな影響を与えます。これは、人々の検索行動の変化と技術の進化が重要な役割を果たしているからです。
検索行動の変化
スマートフォンの普及に伴い、人々はどこにいても簡単に情報を検索できるようになりました。
特に、外出先で即座に情報を得る必要がある場合、Googleマップなどの地図サービスが頻繁に使用されます。
歯科医院を探す際も、多くの人が地域名やサービス名をキーワードにして地図検索を利用します。
地図検索の影響
地図検索で上位に表示されるクリニックは、自然と多くの目に触れる機会が増え、それにより店舗の認知度が向上します。
例えば、「東京 歯科」や「緊急 歯医者」といったキーワードで検索したときに、適切に最適化された歯科医院がリストの上位に出ると、新しい患者の獲得が期待できます。
レビュー機能の役割
地図検索結果に表示される歯科医院の情報には、口コミや星評価が表示されることが多いです。
ポジティブな口コミが多いクリニックは、潜在的な新患者にとって魅力的な選択肢となります。良い評価はクリニックへの信頼性を高め、来院を促す重要な要因です。
利便性の向上
地図検索は、医院への経路や到着時間も詳細に提供します。
この機能は、特に新しい地域でクリニックを探している場合や、緊急で歯科治療が必要な場合に非常に便利です。ユーザーは、自宅や職場からどのようにしてクリニックに行けばよいか、どれくらいの時間がかかるかを簡単に確認できます。
このように、MEOは歯科医院の集患に直接的な影響を与える重要なデジタルマーケティング戦略です。適切なMEO戦略を実施することで、より多くの患者にリーチし、クリニックの成長につなげることができます。
MEOの大きなメリット:SEOにおける高競争を回避し、地域密着で上位表示が容易
多くの歯科医院が開業時にウェブサイトを立ち上げますが、歯医者に関連するキーワードでの検索結果上位は大手ポータルサイトやレビューサイト、まとめサイトに占められがちです。
これらのサイトはSEO(検索エンジン最適化)の観点から見ると強力な競合であり、小規模なクリニックがこれらのサイトと競って検索順位で上位にランクされることは困難です。
ウェブ検索で上位に表示されるためには、多くの専門的知識と持続的なSEO対策が必要ですが、小規模なクリニックにとってはリソースも限られているため、これが一層の障壁となります。
ところが、MEOでは、ローカルパックや地図検索であれば検索キーワードに含まれた地域や検索ユーザーがいる地域の店舗だけが表示されます。
ライバルとなる店舗も近所の同じ商圏内の店舗に限られるため、ボータルサイトやレビューサイトと戦わなくてはならないSEOに比べて競合性が低く、正しいMEO施策をしていけば十分検索上位などでの表示が狙えます。
SEO/ローカルSEO/MEOの言葉の意味を理解しておきましょう。
少し専門用語が多くなりますが、以下の言葉について簡単に説明します。
- SEO:ユーザーがGoogleやYahooなどで検索した際に表示される検索結果で、自社のウェブページを上位に表示させ、露出や集客を拡大するための施策です。
- ローカルSEO:地図検索での露出と集客を図るために行うGoogleビジネスプロフィール最適化や投稿、口コミ獲得、ウェブサイト更新などの一連の施策を指します。
- MEO:ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言葉で、この記事でも同じ意味で扱います。
一般的には地図検索の順位アップだけの意味で使われることもあり、人によって指す範囲が異なることがあるため注意が必要な言葉です。
MEOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
MEOで検索評価を上げるためには以下の3つのポイントを理解して施策を行います。
それぞれを簡単に説明します。
キーワードとの関連性
お店がどのようなキーワードやトピックとの関連性が高いかが評価されます。
例えば、「歯周病 +地域名」と検索されたとします。ビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、口コミ等で「歯周病」に関する情報が言及されていないと、そのお店は「歯周病」との関連性が低いと判断されてしまい、検索に表示されにくくなります。
検索される場所と店舗との距離
検索しているユーザーの 現在位置と店舗との距離も重要です。
キーワードにもよりますが、距離が近い方が表示される確率が高くなります。
遠く離れてきてしまうとなかなか表示されません。
実際に検索ユーザーがいる場所、店舗の場所という物理的な距離が影響するため、残念ながらこの距離に関しては対策は困難です。
お店の知名度(視認性)
店舗がどれくらい認知されているか、知られているかも重要です。
具体的には、インターネット上にその店舗の情報が多くある、口コミ数が多い、医院名での検索(指名検索)が多い、といった場合に知名度が高いと評価される傾向があります。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
歯医者・デンタルクリニックにおけるMEO対策の流れ
MEOの施策の流れを理解しておきましょう。
検索ユーザーの検索行動を理解する
検索ユーザーの検索行動は、一般的に以下の5つのステップを踏みます。
①認知 → ②興味・関心 → ③評価・検討 → ④行動 → ⑤共有
この中で、施策としての最初のステップは、 ①の認知を上げ、②検索ユーザーの興味・関心を引き出すことです。
そのためには、次の2つの視点で施策を行うことを意識してください。
- 認知してもらうため(クリニックを見つけてもらうため)に関連性および検索評価UPの施策を行う
- 来院につながるように、興味関心を引き出し集患につながる施策を行う
それでは、施策のはじめにビジネスプロフィールの登録や設定について見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
Googleビジネスプロフィールの登録は、歯医者・デンタルクリニックのMEO対策の第一歩です。
まずは、Googleマップで自分のクリニックの名前や、住所で検索してみてください。
すでに店舗情報が登録されていたら、オーナー認証を済ませましょう。
※Googleは多くのインターネットの情報から自動的に店舗情報を作成します。
また、一般の検索ユーザーが店舗情報を作成することもできるため、営業開始前の店舗を除けばすでに店舗情報が存在していることが多いです。
検索しても自分のクリニックの店舗情報が表示されない場合は、未登録の可能性が高いです。
この場合には、新しくビジネスプロフィールの登録からスタートしましょう。
詳しい登録手順は以下の解説記事を参考に進めてください。
これからクリニックを開業する予定の場合でも、オープンの90日前からGoogleビジネスプロフィールの公開は可能です。
開業前の店舗を登録する方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
歯科医院におけるビジネスプロフィールの設定ポイント
オーナー認証が完了したら、次に店舗情報を詳細に入力し、最適化を進めましょう。
ここで重要なのは、情報の正確さと詳細さです。
住所や電話番号が間違っていたり、お店の業態を表す適切なビジネスカテゴリが設定されていないと、検索評価にも悪影響を与えて検索結果になかなか載ってきません。
営業時間も大事です。変更があったのに更新を怠って古いままの情報を放置していると、患者様を混乱させるだけでなく、クレームなどのネガティブな評価につながる可能性もあります。
ビジネスプロフィールには、店舗の特徴や提供するサービスメニューなどをできるだけ詳しく、明確に記述することで、お店を探している方にとって有益な情報を提供し、店舗への興味を引き出すことができます。
では、歯科医院のビジネスプロフィール設定で特に注意が必要な項目について解説します。
ビジネスカテゴリの設定
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。
メインカテゴリは、検索評価に大きく影響します。
ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。
歯医者であれば通常は「歯科医院」がメインカテゴリとなりますが、矯正治療やインプラントなどのサービスを提供している場合は「矯正歯科」や「インプラント歯科医」などの設定も有効です。
追加カテゴリは9つまで設定できます。
追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に追加します。
追加カテゴリを適切に使うと検索評価にプラスに働くこともあります。
例えば、メインカテゴリを「歯科医院」としただけでは「ホワイトニング」で検索されてもホワイトニング専門店が多く、一般の歯科医院は出てきにくいことが考えられます。
このような場合には、追加カテゴリに「歯科ホワイトニングサービス」や「美容歯科医」などを登録しておきましょう。キーワードの検索対象を補完できます。
ビジネス名の登録
ビジネス名は、看板に表示されている名前や店舗ロゴマークが入ったアメニティグッズに書かれている名前など、実際に顧客に認知されている名前と同じ文言で登録しなければなりません。
実際に認知されているクリニックの名称以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となります。
ビジネスプロフィールの停止にもつながるため絶対にやめましょう。
関連記事:成功するビジネス名の設定法とは?
住所・電話番号の登録
住所や電話番号は、公式ホームページに記載されている表記と同じになるよう正確に登録してください。
丁目や番地の表記の揺れ、例えば「3丁目16-35」や「3−16−25」などはGoogle側で自動変換されるため問題ありませんが、番地以降の建物名などは、全角半角を含め、文字列が一致するようにしておきましょう。
これは、店舗の所在地や電話番号の情報が、インターネット上に掲載されている情報と一致する場合、直接リンクされていなくても同じ店舗の情報として紐づけられ、関連づけの対象情報と判断されるポジティブな効果をもたらすからです。
これらの情報はNAP情報(ビジネス名のName、住所のAddress、電話番号のPhoneの3つの頭文字を取った略語)と呼ばれます。
検索エンジンはGoogleビジネスプロフィールや店舗の公式サイトの情報以外にも、口コミサイトやポータルサイトなどインターネット上のさまざまな情報を収集しています。
このNAP情報が一致する情報があると、そのページと直接リンクされていなくても同じ店舗の情報と認識し、そこで言及されたさまざまな情報、キーワードが店舗と紐づいて評価の対象になっていきます。
NAP情報がバラバラだと同じ店舗の情報だと認識できないため、正確なNAPを設定することが重要になります。
NAP情報の統一の重要性について詳しくはこちらを参考にしてください。
営業時間の設定
医院の営業時間(診療時間)を正確に設定してください。
検索ユーザー側には、開店、閉店時間の記載だけでなく、現時点での営業状況(営業中/営業時間外)も表示されます。
営業時間を正しく設定していないと、営業中に「営業時間外」と表示されてしまい来院の機会を阻害します。
正しい情報を常に提供することはユーザーの利便性を高めることでもありますので時々誤りがないかを確かめましょう。
また、クリニックの場合は、受付最終時間などを設定をしたい場合があるでしょう。
その場合は「営業時間の詳細」から、入店可能時間を設定することで対応できます。
祝休日の営業時間(特別営業時間)の設定
設定した通常の営業時間と異なる時間で営業する場合には、特別営業時間を日ごとに設定できます。
例えば、臨時休業や臨時営業、臨時の閉店時間の変更などがあれば、この特別営業時間で設定してください。
診療時間外に患者様が来院してしまい無駄足を踏ませないためにも、忘れずに設定しましょう。
また、隔週定休や第3土曜日休業、毎月15日休業など、単純な週次のスケジュールになっていない複雑な定休日は、通常の営業時間では設定できません。
少し手間ですがこれも特別営業時間を利用して設定しましょう。
詳しくは、営業時間詳細ガイドのコラムで解説しています。
顧客体験を損ねることはブランド毀損につながり、ネガティブな口コミが発生する要因ともなり得ます。
また、祝日になるとGoogleマップの画面には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出るため、お客様には営業時間が正しいかどうかの不安を与えてしまいます。
特別営業時間を設定しておけばこの注意書きは出なくなるので、通常の診療時間とまったく同じであっても祝日は設定しておくことをおすすめします。
予約リンクの活用
歯科医院側で利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
予約URLを設定しておくことで、ナレッジパネルに予約リンクが表示されます。
サービスの掲載
歯科医院のサービスを掲載できます。
「サービス」は検索評価の対象となるため、提供しているサービスを登録しましょう。
説明や金額は必須ではありませんが、検索ユーザーにとって、来院の意思決定にもつながるため、わかりやすく記載ししておきましょう。
※「サービス」はモバイル、タブレットでのGoogleビジネスプロフィールに表示されます。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されません。
商品の掲載
サービスは、モバイル・タブレット端末で表示されますが「商品」はPCブラウザも含めてどのデバイスでも表示されます。
「商品」は、医院内で実際に販売している、デンタルケア商品、治療で利用する部材などの物品商品が対象です。
治療メニューやサービスメニューはガイドライン上商品に登録できませんのでご注意ください。
販売している商品がある場合は登録しておきましょう。
写真や動画の掲載
医院の外観や内装、スタッフの写真などは、検索ユーザーの来院モチベーションを高め、集患促進に大きく寄与します。
治療を受けられた患者様からも写真投稿は入りますが、オーナーからもできるだけ多くの写真を掲載するようにしましょう。
また、動画は訴求効果も高く、よりリアルにサービスの良さをアピールできます。 ※掲載できる動画の時間は最大30秒、ファイルサイズは最大75MBです。
また、写真の内容がどのようなものかもGoogleはある程度判別できるので、ビジネスの情報としても扱われ、検索評価にプラスに働きます。
写真を掲載する際には、できるだけ検索エンジンが写真の内容を理解しやすくなるように撮りましょう。周囲の風景や物などの写真の解釈を難しくする要素が映り込まないように気をつけ、被写体が明確にわかるようにすることがポイントです。
属性情報の設定
ビジネスカテゴリによって設定できる属性情報は異なりますが、歯科医院カテゴリでは複数の属性が用意されています。
属性情報は、検索エンジンが店舗の詳細な情報を理解するために利用されます。
中には、検索に影響するものがあるため、できるだけ詳細に設定しておきましょう。
モバイル端末・タブレット端末では、設定した属性情報が検索画面にも表示されます。
検索ユーザーにお店について事前に詳しく伝えることにもつながるので細かく設定しましょう。
また、属性は時々アップデートされて新たなものが設定できるようになっていたりもするので、定期的に見直すことをお勧めします。
サービス・オプション
外国語での診療が可能な場合など、言語サポートを設定できます。
バリアフリーの設定
車椅子対応のエレベータやトイレ、座席等の対応状況を設定できます。
プランの設定
「要予約/新患の受け入れあり」が可能な医院について設定できます。
客層の設定
LGBTQ フレンドリーやトランスジェンダー対応について設定できます。
設備の情報
トイレの情報/Wi-Fiのあり・なし/子供向き/犬の同伴、など設備に関する情報を設定できます。
駐車場の情報
バレーパーキング/無料の屋内駐車場/無料の路上駐車場/無料駐車場/有料の屋内駐車場/有料の路上駐車場/有料駐車場、などの情報が設定できます。
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
MEOでは、口コミの管理がとても重要!
歯科医院に限らずすべてのビジネスで検索評価と集客効果に大きな影響を与える要素が、お客様からの評価(星の数で表現される)と口コミです。
口コミの数が多く、星評価が高いことは、検索評価のプラス要因として働くだけでなく、検索ユーザーが来院する意思決定に大きく影響します。
口コミ対策はMEOにおいて特に重要な施策です。
口コミを増やす効果的な方法は?
歯科医院や美容歯科クリニックでは、治療結果が満足度の高い基準を満たしていても、患者さんが積極的に口コミを投稿することは少ないのが一般的です。
特に、治療結果が良好であっても、わずかな不満があるとネガティブな口コミが投稿されやすく、これは院長やスタッフにとって大きな悩みの源となっています。
さらに、治療結果は良好でも、少しでも満足を得られない場合、ネガティブな口コミが入りやすいことも、院長はじめ、歯科スタッフの悩みにつながっている現状があります。
しかし、口コミは放っておいてもなかなか増えず、とりわけ悪い口コミが目立ちやすいため、積極的な対策が必要です。
患者さんに直接口コミの投稿を依頼することは、クリニックの評価を形成する上で非常に効果的です。
たとえば、待合室や受付に置くPOPやチラシに、口コミページへのリンクやQRコードを掲載し、患者さんが容易に口コミを書ける環境を整えましょう。
また、Gyro-nでは、アンケートを通じて患者さんの本音を引き出し、それを基にリアルな口コミ文章案を作成する「キキコミ」サービスを提供しており、現在、多くの歯科医院様にご利用いただいています。
このサービスは、ユーザーの口コミ投稿の障壁となっている「考えて書く」ことの負担を軽減し、手軽に質の高い口コミを作成、投稿できるようにすることで、医院が良質な口コミを獲得しやすくなるというメリットがあります。
店舗運営に欠かせない「アンケート」×「クチコミ」をまとめて収集「キキコミ」
「キキコミ」ならアンケート回答だけでAIが具体的な感想をキャッチ。 AIがリアルな声を文章化。手間いらずで質の高いクチコミを。
口コミの返信は、来店率に大きく影響します!
患者さんからの口コミに対して返信することは、ただその人に対する礼儀だけではなく、クリニックの印象を大きく左右します。
口コミへの返信は、口コミの書き手本人だけでなく、その評価を見ている他の潜在的に来院が期待できる別の患者様にも影響を与えます。
特にネガティブな口コミや、誤解があるものに対しては、クリニックのオーナー自らが丁寧な返信でその誤解を解く、ご満足いただける代替案を示す、こちらに非があれば真摯に謝罪し体制の見直しを約束するなど、返信を通して医院側の姿勢を見せることで信頼性をかえって高めることもできます。
言い換えれば、口コミを放置することは、知らないうちにこのようなポジティブな印象を与えるチャンスを逃し、集客にマイナスの影響を与えてしまっていることかもしれません。
こちらは、口コミに対する意識調査のデータです。 この中で注目すべきは、7割以上の人がGoogleの口コミを参考にしており、その中で、「内容に即した個別の口コミ返信がある場合は、そのお店に行きたくなると思う」という回答が65%以上もあるということです。
口コミに返信することの重要性がわかります。
ただし、定型文による返信は印象が悪いようですので、ただ闇雲に返信をすることには注意が必要です。
口コミを通じたお客様とのコミュニケーションを大切にしましょう。
歯医者、デンタルクリニック向けのキーワード選定のヒント
歯科医院のオンライン集客において、適切なキーワード選定は極めて重要です。
患者がインターネットで歯医者を探す際、最初のステップは自身の治療ニーズや抱えている口腔の問題に基づいたキーワードを使って検索します。
したがって、医院が提供する治療メニューや特色を正確に反映させたキーワードを選定することが、目標とする患者層にクリニックを効果的にアピールするための基礎となります。
キーワード選定には以下のポイントを押さえましょう。
関連性のあるキーワード
歯科医院やクリニックといった業種ワードだけでなく、関連語句の種類(例:デンタルクリニック、デンタルオフィスなど)も基本的なキーワードとなります。
さらに、サービスに密接に関連したキーワードも意識しましょう。
- 小児歯科
- 歯列矯正
- ホワイトニング
- インプラント
- 歯石除去
- インビザライン
- 入れ歯
- 歯周病予防
など、これらの幅広いキーワードに対し関連性を強化することで、検索結果に表示されやすくなり、より多くのユーザーにアピールできます。
利用シーンに関するキーワード
クリニックがどのような状況で利用されるかをキーワードとして考慮することで、具体的なターゲットユーザーに見つけてもらいやすくなります。
例えば、子供向け歯科治療、矯正相談、急患治療、審美歯科コンサルテーションなどのターゲットや利用目的に基づいたキーワードを選定しましょう。
競争力のあるキーワード
一般的すぎるキーワードは、他の多くのクリニックと競合する可能性が高く、対策も困難です。そのため、自分のクリニックの特徴を反映した、よりニッチなキーワードや流行キーワードを選定することも有効です。
例えば、無痛治療、子供向けアニメーション付き治療室、エコフレンドリーな歯科材料使用など、クリニックの特性や技術を強調したり、土日も診療している、夜間診療可能など、差別化できるキーワードを洗い出してください。
季節に関するキーワード
特定の季節でニーズの増えるキーワード(例:6/4虫歯予防デー、春の歯科健診)も、そうしたキャペーン等を提供しているのであれば見落とさないようにしましょう。
できるだけこうした細かいキーワードも丁寧に拾い、幅広く関連付けていくことが成功の秘訣です。
自分の医院がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
Googleビジネスプロフィールでは、パフォーマンスという検索状況の把握ができるデータが提供されています。
このパフォーマンスデータには、実際にユーザーが検索してお店を見つけたキーワードも提供されているので、これをチェックします。
関連性が高いと思っているキーワードがここに含まれていない場合は、お店とそのキーワードとの関連性が弱いか、もしくはそもそも検索ニーズがないことが考えられます。
Gyro-n MEOのキーワード分析機能
Googleビジネスプロフィールからは、この検索されたキーワードは直近6ヶ月分しか取得できませんが、Gyro-n MEOを使うと過去すべてのキーワードデータを取得できます。
キーワードごとの検索数の推移や、季節的な変化、年度別の比較など、6ヶ月分のデータだけではわからない状況の把握に役立ちます。
関連記事:キーワード・検索クエリ分析機能
歯科医院、デンタルクリニック向けのMEO対策の具体的なポイント
MEOを成功させるためには、先述したように、まずは医院の認知度を上げ、検索評価を高め、歯科医院や歯科治療検索につながる多様なキーワードで検索結果に表示されるようにすることが重要です。
検索結果に表示されるには、それらのキーワードとの関連性が強いということを検索エンジンに示すことが必要です。
検索評価を高めるための施策
Googleビジネスプロフィールの情報を最新かつ正確なものに設定した後、選定したキーワードに対して、その関連性を強化する施策を進めます。
やるべき施策は多くありますが、まずは以下の2つに注力してください。
定期的な投稿を行う
投稿は、医院オーナーが自由に情報を発信できる非常に便利な機能です。
投稿では、書いた内容での関連性を高める施策と、来店率を向上させる施策ができますが、まずは検索評価を獲得するための投稿からはじめましょう。
投稿内の文章やそこに含まれるキーワードは、医院に関連した情報として検索エンジンに認識されます。
例えば、イベントやキャンペーン(特典)などの情報発信だけでなく、歯のお手入れや、提供しているデンタルケア製品、担当医師やスタッフの紹介など、クリニックの魅力となる情報を発信することで、関連度の向上だけでなく、来院意欲を高める効果も期待できます。
ただ気をつけたいのは、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないことです。
投稿は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際にそれを読む検索ユーザーがいることも忘れずに文章を考えましょう。
Gyro-n MEOでは、投稿施策を効率的に行うための予約投稿や一括投稿、インスタグラムからの連携投稿など、多くの便利な機能を提供しています。
口コミを集める
口コミは、検索評価を上げるだけでなく来院促進にも寄与します。
ポジティブな口コミを集めることはMEO対策において非常に重要です。
口コミに含まれるキーワードは、店舗との関連性の強化に寄与します。
口コミを依頼する際には、できるだけ具体的な感想を書いてもらうように促すことが大切です。
例えば、歯科医院の場合、来院の目的(虫歯、クリーニング、定期検診等)、担当医の印象、治療後の経過、一連の治療経験でどんな感想をもったのか。
そうした詳細な口コミは検索キーワードとの関連性を強化するだけでなく、他のお客様の参考にもなり、さらに検索評価に寄与するという良いサイクルが生まれます。
ただし、いい口コミだけを集めようと誘導したり、「口コミしたら10%OFF」のように何かしらの対価を提供するような集め方はGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなって店舗の信頼を下げるので、気をつけてください。
口コミは店舗情報の資産となるため、口コミを集める努力を続けるようにしてください。
口コミが増えると、その口コミを参考に来店したお客様が新たに口コミを書いてくれるという好循環も生まれます。
その他のMEO施策
MEOでは、上記2つの施策やGoogleビジネスプロフィールの最適化以外にもやるべき対策があります。
- 公式ウェブサイトの情報の充実と構造化タグの設置
- NAP情報の統一とサイテーションの拡充
- インバウンド対策に向けた多言語対応
ここでは解説を割愛しますが、詳細について詳しく知りたい場合はコラムをご覧いただくか、Gyro-nまでお問合せください。
避けるべきMEO対策の失敗例とは?
以下のような運用は施策の失敗につながるため、避けるべきです。
不正確な情報の放置
間違った情報を登録していたり、更新せずに放置していたりすると、お客様を混乱させ、店舗の信頼性を損ないます。
キーワードの無理な詰め込み
ビジネス名に限らず、不自然な箇所にむやみにキーワードを詰め込むと、検索エンジンから不正と判断され、評価が下がるばかりかビジネスプロフィールの停止につながる危険があります。
停止まで至らなかったとしても、検索ユーザーの視点では過剰にキーワードを狙いに行くお店の姿勢が目につき、決して好感を得られるものではありません。
口コミの放置
口コミに対する返信を怠ると、店舗の信頼性が低下し、来店の機会損失につながります。
特にネガティブな口コミや誤解のある内容を放置しておくことは、それを見た他の検索ユーザーの来店モチベーションを下げ、集客に悪影響を及ぼします。
MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
MEO対策は一度やったら終わりというものではありません。
店舗情報を常に最新に保つこと、情報の発信、口コミへの対応等、日々の作業が求められます。
また、MEOの効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で見ることが重要です。
定期的に効果を分析し、必要に応じて対策を見直すことで、持続的な集客効果を得られます。
Gyro-n MEOでは、店舗のパフォーマンス分析やレポートによる定期チェックが可能です。
Gyro-nでは多くのMEOサービスで店舗様、代理店様の支援事業をサポートしています。
MEO支援事業者様の代理店制度や、ビジネスプロフィール運用代行サービス、「キキコミ」によるクチコミ支援など、多くのMEOサービスを提供しています。
まとめ
歯科医院やデンタルクリニックの集患を効果的に行うためのMEO対策について詳しく解説しました。
MEO対策はこれら歯科医療施設の集患における重要な戦略であり、その重要性は今後もさらに増していくことが予測されます。
やるべきことは多岐にわたりますが、まずは、お店を幅広いキーワードで検索表示させ、多くの人に認知されるようにすることから始めましょう。
施策にお困りの際は、お気軽にGyro-nまでご相談ください。