クリニック・医療施設のMEO戦略:Google対策と口コミの増やし方を解説
クリニックを含む医療機関にとって、地域の住民からの信頼を築き、「選ばれる存在」になることは集客の鍵となります。
しかし、地域によっては他のクリニックとの競争が日々激化しているのが現状です。
その中で、特に注目されているのがGoogleビジネスプロフィールの最適化施策をはじめとした「MEO」です。
「クリニックは地域に根ざした存在であり、特に集客やマーケティングの必要はない」と考えがちかもしれませんが、実際にはMEOが信頼性の向上や安心感の提供に大いに寄与します。
MEOの施策は単にGoogleビジネスプロフィールにクリニックの情報を登録して終わりではありません。 情報の正確さを保つことはもちろん、魅力的なコンテンツの発信や患者の口コミ管理、ポジティブなレビューの獲得など、さまざまな工夫と運用が必要です。
クリニックがMEOを効果的に運用するためには、その仕組みを深く理解し、地域特性や競合状況に応じた戦略を立てることが求められます。
患者のニーズや不安に応えるための情報提供や、オンラインでの信頼感の構築は、競争の激しい市場で生き残るための重要な差別化要因となるのです。
ここでは、クリニックがどのようにしてMEOを活用し、地域住民に選ばれる医療機関になるかを、基礎から応用まで具体的な施策を通じて解説していきます。
本記事は、MEOを活用してクリニックの集客を強化したい医師や経営者の方々、またはクリニック事業を支援する集客コンサルタントや代理店の方々を対象としています。
目次
- MEOとは?クリニックにとっての重要性
- MEOがクリニックや医療施設の集客に与える影響とは?
- MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
- クリニック、医療施設におけるMEO対策の流れ
- Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
- クリニックにおけるビジネスプロフィールの設定ポイント
- MEOでは、口コミの管理がとても重要!
- クリニック・医療機関向けのキーワード選定のヒント
- 自身の施設がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
- クリニック・医療機関向けのMEO対策の具体的なポイント
- 避けるべきMEO対策の失敗例とは?
- MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
- まとめ
MEOとは?クリニックにとっての重要性
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、地図サービス(例えばGoogleマップ)で検索した際に自分のお店を検索結果に正しく表示させ、信頼感や魅力的な情報を提供することで、実際の来院に繋げる集客施策の一つです。
具体的には、ユーザーが「地域名+サービス名(業種)」など、特定の地域に関連したキーワードで検索する際、そのエリアの検索結果(ローカルパックと呼ばれる部分)にクリニックを効果的に表示させることが重要です。
たとえば「六本木 皮膚科」と検索すると、六本木エリアで提供される皮膚科サービスがローカルパックに表示されます。検索ユーザーにクリニックの存在を知ってもらい、安心して来院を促すことができます
Googleの地図検索上で表示される店舗情報を店舗オーナーが管理できる「Googleビジネスプロフィール」というGoogleが提供する無料のサービスがあります。
Googleビジネスプロフィールでクリニックの名前や住所、営業(診療)時間、写真、口コミなどのビジネスプロフィール情報を適切に管理、運用していくことでお店が検索に評価されるようになり、検索に引っかかるキーワードの増加や検索ランキングが向上するといった効果が生まれ、店舗情報の露出が増え、更に適切な情報発信でお店の魅力も十分に伝えられることで集客効果が期待できるようになります。
MEOがクリニックや医療施設の集客に与える影響とは?
MEOは、クリニックや医療施設の集客において非常に大きな影響力を持っています。
これは、人々の検索行動の変化とテクノロジーの進化が大きく関わっているためです。
検索行動の変化
スマートフォンの普及により、どこにいても簡単に情報を検索できる環境が整った現代では、患者はクリニックを探す際にも地図サービスを頻繁に利用します。
特に急を要する場合や、初めての地域でクリニックを探す際には、Googleマップなどを利用し、「地域名+診療科目(例:新宿 内科)」のようなキーワードで検索することが一般的です。
地図検索の影響
地図検索で上位に表示されるクリニックは、より多くのユーザーに認知される機会が増え、結果として新しい患者の獲得につながりやすくなります。
例えば、「大阪 皮膚科」や「緊急 クリニック」などのキーワードで検索された場合、MEOが適切に実施されているクリニックが上位に表示されることで、患者に対して存在感を示し、新規の来院者の増加が期待できるのです。
口コミやレビューの重要性
地図検索結果にはクリニックの詳細情報だけでなく、実際に利用した患者からの口コミや星評価も表示されます。
ポジティブな口コミが多く集まっているクリニックは、潜在的な新患者にとって魅力的な選択肢となりやすいです。
高い評価と良い口コミは、クリニックの信頼性を高め、患者に安心感を与え、結果的に来院を促す要因となります。
利便性の向上
地図検索ではクリニックまでの経路や到着時間が詳細に提供されるため、特に新しい地域でクリニックを探している患者や、緊急で医療サービスが必要な患者にとって非常に便利です。
ユーザーは自宅や職場からのアクセス方法や所要時間を簡単に確認できるため、より来院のハードルを下げる効果があります。
このように、MEOはクリニックの集客と患者獲得に直接的な影響を与える、重要なデジタルマーケティング戦略です。正確な情報発信と口コミ管理、戦略的な最適化を通じて、より多くの潜在患者にリーチし、クリニックの成長を後押しすることができます。
MEOの大きなメリット:SEOにおける高競争を回避し、地域密着で上位表示が容易
多くのクリニックが開業時にウェブサイトを立ち上げますが、医療サービスに関連するキーワードでの検索結果上位は、大手ポータルサイトやレビューサイト、情報まとめサイトに占められているのが現状です。
これらのサイトはSEO(検索エンジン最適化)の観点から非常に強力な競合であり、限られたリソースの中で小規模なクリニックがこれらと競い、検索順位で上位にランクインするのは難しいと言えます。
ウェブ検索で上位に表示されるためには、多くの専門的なSEO知識と持続的な対策が必要ですが、小規模なクリニックにとってはリソースも限られているため、これが一層の障壁となります。
ところが、MEOでは、ローカルパックや地図検索であれば検索キーワードに含まれた地域や、検索ユーザーが現在いる地域のクリニックのみが表示されます。
つまり、競合は同じ商圏内のクリニックに限定されるため、全国規模で競争する大手ポータルサイトやレビューサイトと戦う必要がありません。
SEO/ローカルSEO/MEOの言葉の意味を理解しておきましょう。
少し専門用語が多くなりますが、以下の言葉について簡単に説明します。
- SEO:ユーザーがGoogleやYahooなどで検索した際に表示される検索結果で、自社のウェブページを上位に表示させ、露出や集客を拡大するための施策です。
- ローカルSEO:地図検索での露出と集客を図るために行うGoogleビジネスプロフィール最適化や投稿、口コミ獲得、ウェブサイト更新などの一連の施策を指します。
- MEO:ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言葉で、この記事でも同じ意味で扱います。
一般的には地図検索の順位アップだけの意味で使われることもあり、人によって指す範囲が異なることがあるため注意が必要な言葉です。
MEOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
MEOでクリニックの検索評価を向上させるためには、次の3つのポイントを理解し、それぞれに対する適切な施策を行うことが重要です。
それぞれを簡単に説明します。
キーワードとの関連性
クリニックがどのようなキーワードやトピックとの関連性が高いかが評価の重要な要素となります。
例えば、「皮膚科 アトピー +地域名」と検索された場合、Googleビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、口コミなどに「アトピー」に関する情報がしっかりと言及されていないと、そのクリニックは「アトピー治療」との関連性が低いと判断され、検索結果に表示されにくくなります。
検索される場所とクリニックとの距離
検索ユーザーの現在位置とクリニックとの物理的な距離も、表示順位に大きく影響します。
一般的に、ユーザーから近い場所にあるクリニックが検索結果の上位に表示される傾向が強いです。
例えば、「緊急 内科」などのキーワードで検索する場合、最も近いクリニックが優先的に表示されます。
実際に検索ユーザーがいる場所、医療施設の場所という物理的な距離が影響するため、残念ながらこの距離に関しては対策は困難です。
クリニックの知名度(視認性)
その医療機関がどれくらい認知されているか、知られているかも重要です。
具体的には、インターネット上にそのクリニックの情報が多くある、口コミが豊富である、また「クリニック名」での指名検索が多い場合、知名度が高いと評価される傾向にあります。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
クリニック、医療施設におけるMEO対策の流れ
MEO対策を行う際、まずは患者や潜在的なユーザーがどのように検索行動をとるのかを理解する必要があります。
検索ユーザーの検索行動を理解する
一般的に、検索ユーザーの行動は以下の5つのステップで進行します。
①認知 → ②興味・関心 → ③評価・検討 → ④行動 → ⑤共有
この中で、施策としての最初のステップは、 ①の認知を上げ、②検索ユーザーの興味・関心を引き出すことです。
つまり、クリニックの存在を知ってもらい、その後、ユーザーが詳細情報を調べたいと感じるように導くことが重要です。
そのためには、次の2つの視点で施策を行うことを意識してください。
- 認知してもらうため(お店を見つけてもらうため)に検索評価アップの施策を行う
- 来院につながるように、興味・関心を引き出し集客アップにつながる施策を行う
それでは、施策のはじめにビジネスプロフィールの登録や設定について見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
Googleビジネスプロフィールの登録は、クリニックのMEO対策の第一歩です。
まずは、Googleマップで施設名や、住所で検索してみてください。。
すでに店舗情報が登録されていたら、オーナー認証を済ませましょう。
※Googleは多くのインターネットの情報から自動的に店舗情報を作成します。
また、一般の検索ユーザーが店舗情報を作成することもできるため、営業開始前の店舗を除けばすでに店舗情報が存在していることが多いです。
検索しても自身のクリニック情報が表示されない場合は、未登録の可能性が高いです。
この場合には、新しくビジネスプロフィールの登録からスタートしましょう。
詳しい登録手順は以下の解説記事を参考に進めてください。
まだ開業していないクリニックでも、オープンの90日前からGoogleビジネスプロフィールの公開は可能です。
開業前の店舗を登録する方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
クリニックにおけるビジネスプロフィールの設定ポイント
オーナー認証が完了したら、次にクリニックの施設情報を詳細に入力し、最適化を進めましょう。
ここで重要なのは、情報の正確さと詳細さです。
住所や電話番号が間違っていたり、クリニックの業態を表す適切なビジネスカテゴリが設定されていないと、検索評価にも悪影響を与えて検索結果になかなか載ってきません。
診療時間も大事です。変更があったのに更新を怠って古いままの情報を放置していると、利用者を混乱させるだけでなく、クレームなどのネガティブな評価につながる可能性もあります。
ビジネスプロフィールには、クリニックの特徴や提供するサービスメニューなどをできるだけ詳しく、明確に記述することで、お店を探している方にとって有益な情報を提供し、施設への興味を引き出すことができます。
では、クリニックや医療機関の設定で特に注意が必要な項目について解説します。
ビジネスカテゴリの設定
Googleビジネスプロフィールの設定で重要なポイントの一つに、ビジネスカテゴリの選定があります。
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。
「メインカテゴリ」は、検索エンジンの評価に最も大きな影響を与える項目です。
ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。
例えば、一般的な内科クリニックの場合は「内科」をメインカテゴリとして設定しますが、専門性の高い治療を行っている場合、例えば「心療内科」「整形外科医」など、それに対応するより具体的なカテゴリを選ぶことが有効です。
追加カテゴリは9つまで設定できます。
追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に追加します。
追加カテゴリを適切に使うと検索評価にプラスに働くこともあります。
例えば、メインカテゴリを「内科」とした場合でも、「予防接種クリニック」や「糖尿病専門医」などの追加カテゴリを設定することで、特定のサービスを求める患者の検索結果に表示されやすくなります。
こうした追加カテゴリを活用することで、クリニックの専門性や特長をより詳しく伝え、キーワードの検索対象を補完できます。
ただし、追加カテゴリ(サブカテゴリ)は無闇に数を増やしても利点はありません。Googleビジネスプロフィールの設定でも実際に業務として行なっているサービスの分類を守ることを心掛けましょう。
ビジネス名の登録
ビジネス名(施設名)は看板に表示されている名前や施設ロゴマークが入ったアメニティグッズに書かれている名前など、実際に顧客に認知されている名前と同じ文言で登録しなければなりません。
施設名以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となります。
ビジネスプロフィールの停止にもつながるため絶対にやめましょう。
関連記事:成功するビジネス名の設定法とは?
住所・電話番号の登録
住所や電話番号は、公式ホームページに記載されている表記と同じになるよう正確に登録してください。
丁目や番地の表記の揺れ、例えば「3丁目16-35」や「3−16−25」などはGoogle側で自動変換されるため問題ありませんが、番地以降の建物名などは、全角半角を含め、文字列が一致するようにしておきましょう。
これは、クリニックの所在地や電話番号の情報が、インターネット上に掲載されている情報と一致する場合、直接リンクされていなくても同じ情報として紐づけられ、関連づけの対象情報と判断されるポジティブな効果をもたらします。
これらの情報はNAP情報(ビジネス名のName、住所のAddress、電話番号のPhoneの3つの頭文字を取った略語)と呼ばれます。
検索エンジンはGoogleビジネスプロフィールや医療施設の公式サイトの情報以外にも、口コミサイトやポータルサイトなどインターネット上のさまざまな情報を収集しています。
このNAP情報が一致する情報があると、そのページと直接リンクされていなくても同じ医療施設の情報と認識し、そこで言及されたさまざまな情報、キーワードが店舗と紐づいて評価の対象になっていきます。
NAP情報がバラバラだと同じ店舗の情報だと認識できないため、正確なNAPを設定することが重要になります。
NAP情報の統一の重要性について詳しくはこちらを参考にしてください。
営業時間の設定
クリニックの営業時間(診療時間)を正確に設定してください。
検索ユーザー側には、開店、閉店時間の記載だけでなく、現時点での営業状況(営業中/営業時間外)も表示されます。
営業時間を正しく設定していないと、営業中に「営業時間外」と表示されてしまい訪問機会を阻害します。
正しい情報を常に提供することはユーザーの利便性を高めることでもありますので時々誤りがないかを確かめましょう。
祝休日の営業時間(特別営業時間)の設定
設定した通常の営業時間と異なる時間で営業する場合には、特別営業時間を日ごとに設定できます。
例えば、臨時休業や臨時営業、臨時の閉店時間の変更などがあれば、この特別営業時間で設定してください。
診療時間外に患者様が来院してしまい無駄足を踏ませないためにも、忘れずに設定しましょう。
また、隔週定休や第3土曜日休業、毎月15日休業など、単純な週次のスケジュールになっていない複雑な定休日は、通常の営業時間では設定できません。
少し手間ですがこれも特別営業時間を利用して設定しましょう。
詳しくは、営業時間詳細ガイドのコラムで解説しています。
顧客体験を損ねることはブランド毀損につながり、ネガティブな口コミが発生する要因ともなり得ます。
また、祝日になるとGoogleマップの画面には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出るため、訪問を検討している方には営業時間が正しいかどうかの不安を与えてしまいます。
特別営業時間を設定しておけばこの注意書きは出なくなるので、通常の営業時間とまったく同じであっても祝日は設定しておくことをおすすめします。
予約機能の活用
クリニック側で利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
1.オンライン予約ツールのURLを直接設定する
公式サイトや個別に利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
予約URLを設定しておくことで、ナレッジパネルに予約リンクが表示されます。
サービスの掲載
クリニックのサービスを掲載できます。 「サービス」は検索評価の対象となるため、提供しているサービスを登録しましょう。 説明や金額は必須ではありませんが、検索ユーザーにとって、来院の意思決定にもつながるため、わかりやすく記載ししておきましょう。
※「サービス」はモバイル、タブレットでのGoogleビジネスプロフィールに表示されます。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されません。
商品の掲載
サービスは、モバイル・タブレット端末で表示されますが「商品」はPCブラウザも含めてどのデバイスでも表示されます。
「商品」は、クリニック内で実際に販売しているケア商品や治療で使用する部材などの物品商品が対象です。
治療メニューやサービスメニューはGoogleのガイドライン上、「商品」に登録することはできないため注意が必要です。 「商品」も「サービス」と同様に、検索評価の対象となります。
写真や動画の掲載
クリニックの外観や内装、医療スタッフ、受付スタッフの写真は、患者の来院意欲を高め、集客促進に大きく寄与します。
医院を利用されたお客様からも写真投稿は入りますが、オーナーからもできるだけ多くの写真を掲載するようにしましょう。
また、動画は訴求効果も高く、よりリアルにサービスの良さをアピールできます。
※掲載できる動画の時間は最大30秒、ファイルサイズは最大75MBです。
わかりやすく撮影された写真は、Googleが自動的にカテゴリを分類して表示します。
属性情報の設定
ビジネスカテゴリによって設定できる属性情報は異なりますが、クリニックカテゴリでは複数の属性が用意されています。
属性情報は、検索エンジンが店舗の詳細な情報を理解するために利用されます。
中には、検索に影響するものがあるため、できるだけ詳細に設定しておきましょう。
モバイル端末・タブレット端末では、設定した属性情報が検索画面にも表示されます。
検索ユーザーにお店について事前に詳しく伝えることにもつながるので細かく設定しましょう。
また、属性は時々アップデートされて新たなものが設定できるようになっていたりもするので、定期的に見直すことをお勧めします。
支払い・決済情報の登録
決済情報の登録が可能です。 クレジットカード、デビットカードなど、現金以外のキャッシュレス決済にも対応している場合は設定しておきましょう。自分に合った決済手段が用意されているかが来店の判断材料になる検索ユーザーも存在します。
サービス・オプション
外国語での診療が可能な場合など、言語サポートを設定できます。
バリアフリーの設定
車椅子対応のエレベータやトイレ、座席等の対応状況を設定できます。
プランの設定
「要予約/新患の受け入れあり」が可能な医院について設定できます。
子供
授乳室があるかどうか設定できます。
客層の設定
LGBTQ フレンドリーやトランスジェンダー対応について設定できます。
設備の情報
男女共用トイレなど設備に関する情報を設定できます。
駐車場の情報
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
バレーパーキング/無料の屋内駐車場/無料の路上駐車場/無料駐車場/有料の屋内駐車場/有料の路上駐車場/有料駐車場、などの情報が設定できます。
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
MEO対策では口コミの管理がとても重要!
クリニックや医療機関に限らず、すべてのビジネスにおいて検索評価と集客効果に大きな影響を与える要素が、利用者からの評価(星の数で表現される)と口コミです。
口コミの数が多く、星評価が高いことは、検索評価のプラス要因として働くだけでなく、検索ユーザーが来院する意思決定に大きく影響します。
口コミ対策はMEOにおいて特に重要な施策です。
口コミを増やす効果的な方法は?
クリニックや医療機関では、患者の満足度が高い治療結果を提供していたとしても、患者が自発的に口コミを投稿することは一般的に少ない傾向にあります。
特に、治療結果が良好であっても、少しの不満や不便を感じた場合には、ネガティブな口コミが投稿されやすい現状があります。
これは、院長やスタッフにとって大きな課題となることが多いです。
さらに、悪い口コミは目立ちやすく、放置しておくとクリニックの評価に悪影響を及ぼすため、積極的な対策が必要です。
クリニックの信頼性を高め、集客効果を向上させるためには、ポジティブな口コミを増やすための具体的な取り組みが重要です。
患者さんに直接口コミの投稿を依頼することは、クリニックの評価を形成する上で非常に効果的です。たとえば、待合室や受付に置くPOPやチラシに、口コミページへのリンクやQRコードを掲載し、患者さんが容易に口コミを書ける環境を整えましょう。
例えば、「ご意見をお聞かせください」や「皆様の声をお待ちしています」といった親しみやすいメッセージを添えることで、患者の口コミ投稿へのハードルを下げることができます。
また、Gyro-nの「キキコミ」サービスでは、サービスでは、アンケートを通じて患者さんの本音を引き出し、それを基にリアルな口コミ文章案を作成する方法を提供しており、現在、非常に多くのクリニックや歯科医院、医療施設、サロンにてご利用いただいています。
このサービスは、口コミを投稿する際の「考えて書く」ことの負担を軽減し、手軽に質の高い口コミを作成・投稿できるようにすることで、医療施設でより多くの良質な口コミを獲得しやすくなるというメリットがあります。
店舗運営に欠かせない「アンケート」×「クチコミ」をまとめて収集「キキコミ」
「キキコミ」ならアンケート回答だけでAIが具体的な感想をキャッチ。 AIがリアルな声を文章化。手間いらずで質の高いクチコミを。
口コミの返信は、利用率や訪問率に大きな影響を与えます
患者さんからの口コミに対して返信することは、ただその方に対する礼儀だけではなく、クリニックの印象を大きく左右します。
特にネガティブな口コミや、誤解があるものに対しては、クリニックのオーナー自らが丁寧な返信でその誤解を解く、ご満足いただける代替案を示す、こちらに非があれば真摯に謝罪し体制の見直しを約束するなど、返信を通して医院側の姿勢を見せることで信頼性をかえって高めることもできます。
言い換えれば、口コミを放置することは、こうしたポジティブな印象を与える機会を逃し、結果的に新規利用者の獲得にマイナスの影響を与える可能性があるということです。
こちらは、口コミに対する意識調査のデータです。 この中で注目すべきは、7割以上の人がGoogleの口コミを参考にしており、その中で、「内容に即した個別の口コミ返信がある場合は、そのお店に行きたくなると思う」という回答が65%以上もあるということです。
口コミに返信することの重要性がわかります。
ただし、定型文による返信は印象が悪いようですので、ただ闇雲に返信をすることには注意が必要です。
口コミを通じた利用者とのコミュニケーションを大切にしましょう。
クリニック・医療機関向けのキーワード選定のヒント
クリニックのオンライン集客において、適切なキーワード選定は非常に重要です。
患者がインターネットでクリニックを探す際、まず自分の治療ニーズや健康上の問題に基づいたキーワードを使って検索します。
そのため、クリニックが提供する治療内容やサービスの特徴を正確に反映させたキーワードを選定することが、目標とする患者層にクリニックを効果的にアピールするための基礎となります。
キーワード選定には以下のポイントを押さえましょう。
関連性のあるキーワード
クリニックの業種を示す基本的なキーワード(例:内科、皮膚科、整形外科など)に加えて、診療科目や専門的な治療内容に密接に関連したキーワードも意識しましょう。
例えば、以下のような具体的な治療やサービスに関するキーワードを活用することで、検索結果に表示されやすくなり、より多くの患者にアピールできます。
- 一般内科
- 小児科
- アレルギー科
- 糖尿病専門クリニック
- 予防接種クリニック
- 婦人科検診
これらの幅広いキーワードに関連性を持たせ、クリニックの専門性や提供する医療サービスを強調することが重要です。
利用シーンに関するキーワード
クリニックがどのような状況で利用されるかを考慮し、そのシーンに基づいたキーワードを選定することで、特定のターゲットユーザーに見つけてもらいやすくなります。
例えば、「子供の予防接種」、「高齢者の健康診断」、「緊急の外科手術対応」など、具体的な利用目的やシチュエーションに基づいたキーワードを使用することで、患者のニーズに合わせた集客が可能になります。
競争力のあるキーワード
あまりにも一般的なキーワードは、他の多くのクリニックと競合する可能性が高く、対策も困難です。そのため、自身のクリニックの特徴を反映したニッチなキーワードや、流行に乗ったキーワードを選定することも有効です。
例えば、「無痛内視鏡検査」「子供向けアニメーション付き診療室」「環境に優しい医療材料使用」など、クリニックの特性や技術、サービス内容を強調するキーワードを選びます。
また、「土日診療可」「夜間診療可能」など、特別な対応や柔軟な診療時間を訴求するキーワードも差別化に役立ちます。
季節に関するキーワード
特定の季節に需要が高まるキーワード(例:インフルエンザ予防接種、春の花粉症対策、夏の紫外線予防)も考慮しましょう。
もしクリニックでそうした季節に関連する特別なサービスやキャンペーンを提供している場合、それに対応するキーワードを選ぶことが重要です。
細かなキーワードを拾い上げ、幅広く関連付けていくことで、検索エンジンでの露出を高め、患者の目に留まる可能性を向上させることができます。
自身の施設がどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
Googleビジネスプロフィールでは、パフォーマンスという検索状況の把握ができるデータが提供されています。
このパフォーマンスデータには、実際にユーザーが検索してお店を見つけたキーワードも提供されているので、これをチェックします。
関連性が高いと思っているキーワードがここに含まれていない場合は、お店とそのキーワードとの関連性が弱いか、もしくはそもそも検索ニーズがないことが考えられます。
Gyro-n MEOのキーワード分析機能
Googleビジネスプロフィールからは、この検索されたキーワードは直近6ヶ月分しか取得できませんが、Gyro-n MEOを使うと過去すべてのキーワードデータを取得できます。
キーワードごとの検索数の推移や、季節的な変化、年度別の比較など、6ヶ月分のデータだけではわからない状況の把握に役立ちます。
関連記事:キーワード・検索クエリ分析機能
クリニック・医療機関向けのMEO対策の具体的なポイント
MEOを成功させるためには、先述したように、まずはクリニックの認知度を上げ、検索評価を高め、クリニックの診療内容やサービスに関連する多様なキーワードで検索結果に表示されるようにすることが重要です。
検索結果に表示されるには、それらのキーワードとの関連性が強いということを検索エンジンに示すことが必要です。
検索評価を高めるための施策
Googleビジネスプロフィールの情報を最新かつ正確なものに設定した後、選定したキーワードに対して、その関連性を強化する施策を進めます。
やるべき施策は多くありますが、まずは以下の2つに注力してください。
定期的な投稿を行う
投稿機能は、クリニックオーナーが自由に情報を発信できる非常に便利な機能です。
投稿を通じて、検索エンジンに対する関連性を高める施策と、患者の来院率を向上させる施策の両方を実行できます。ま
ずは、検索評価を獲得するための投稿を行いましょう。
投稿内の文章やキーワードは、クリニックに関連する情報として検索エンジンに認識されます。 施設を表すビジネスカテゴリを正確に登録し、関連キーワードとクリニックとの紐付けをさせることが先ですが、それだけでは拾いきれないキーワードとの紐付けは投稿で補完できます。
定期的に関連した内容を投稿することが、キーワードやそれに関するトピックとの関連性強化につながります。
例えば、クリニックで開催されるイベントやキャンペーン、患者向けの健康情報(予防接種の重要性、健康診断のメリットなど)、提供している特別なサービス、医師やスタッフの紹介など、クリニックの魅力を伝える情報を発信することで、関連度の向上だけでなく、患者の来院意欲を高める効果も期待できます。
ただ気をつけたいのは、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないことです。 投稿は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際にそれを読む検索ユーザーがいることも忘れずに文章を考えましょう。
Gyro-n MEOでは、投稿施策を効率的に行うための予約投稿や一括投稿、インスタグラムからの連携投稿など、多くの便利な機能を提供しています。
これらの機能を活用することで、投稿施策を効率的に進め、施設の認知度と検索評価の向上を図ることができます。
口コミを集める
口コミは、検索評価を上げるだけでなく患者の来院促進にも大きく寄与します。
ポジティブな口コミを集めることはMEO対策において非常に重要です。
口コミに含まれるキーワードは、クリニックとの関連性の強化に寄与します。
口コミを依頼する際には、治療が完了した患者様に、できるだけ具体的な感想を書いてもらうように促すことが大切です。
たとえば、来院の目的(予防接種、健康診断、特定の治療など)、担当医の印象、治療後の経過、一連の診療経験についての感想など、詳細な口コミは検索キーワードとの関連性を強化するだけでなく、他の患者の参考にもなり、さらに検索評価に寄与するという好循環が生まれます。
ただし、いい口コミだけを集めようと誘導したり、「口コミしたら10%OFF」のように何かしらの対価を提供するような集め方はGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなってクリニックの信頼性を損なう結果にもつながるため注意が必要です。
口コミはクリニックの信頼性と評価を高める資産です。積極的に口コミを集める努力を続けることで、口コミを見た患者が新たに来院し、その後さらに口コミを投稿するという好循環が期待できます。
キキコミは、このような深い利用者の感想を丁寧に汲み取った口コミ文章案を提示し、利用者への口コミ投稿をアシストします。
その他のMEO施策
MEOでは、上記2つの施策やGoogleビジネスプロフィールの最適化以外にもやるべき対策があります。
- 公式ウェブサイトの情報の充実と構造化タグの設置
- NAP情報の統一とサイテーションの拡充
- インバウンド対策に向けた多言語対応
ここでは解説を割愛しますが、詳細について詳しく知りたい場合はコラムをご覧いただくか、Gyro-nまでお問合せください。
避けるべきMEO対策の失敗例とは?
以下のような運用は施策の失敗につながるため、避けるべきです。
不正確な情報の放置
間違った情報を登録していたり、更新せずに放置していたりすると、お客様を混乱させ、店舗の信頼性を損ないます。
キーワードの無理な詰め込み
ビジネス名に限らず、不自然な箇所にむやみにキーワードを詰め込むと、検索エンジンから不正と判断され、評価が下がるばかりかビジネスプロフィールの停止につながる危険があります。
停止まで至らなかったとしても、検索ユーザーの視点では過剰にキーワードを狙いに行くお店の姿勢が目につき、決して好感を得られるものではありません。
口コミの放置
口コミに対する返信を怠ると、クリニックの信頼性が低下し、来院の機会損失につながります。
特にネガティブな口コミや誤解のある内容を放置しておくことは、それを見た他の検索ユーザーの来店モチベーションを下げ、集客に悪影響を及ぼします。
MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
MEO対策は一度やったら終わりというものではありません。
施設情報を常に最新に保つこと、情報の発信、口コミへの対応等、日々の作業が求められます。
また、MEOの効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で見ることが重要です。
定期的に効果を分析し、必要に応じて対策を見直すことで、持続的な集客効果を得られます。
Gyro-n MEOでは、店舗のパフォーマンス分析やレポートによる定期チェックが可能です。
Gyro-nでは多くのMEOサービスで店舗様、代理店様の支援事業をサポートしています。
MEO支援事業者様の代理店制度や、ビジネスプロフィール運用代行サービス、「キキコミ」によるクチコミ支援など、多くのMEOサービスを提供しています。
まとめ
クリニッくや医療機関の集患を効果的に行うためのMEO対策について詳しく解説しました。
MEO対策は、これらの施設の集客戦略において重要な要素であり、その必要性は今後さらに増していくことが予想されます。クリニックを多くの関連キーワードで検索結果に表示させ、より多くの人々に認知してもらうことが成功の鍵となります。
やるべきことは多岐にわたりますが、まずは施設の情報を正確かつ効果的に管理し、地域密着型のキーワードを活用して検索結果の上位を目指すことから始めましょう。
施策に関してお困りの際は、お気軽にGyro-nまでご相談ください。