美容室・サロンの集客とMEOの重要性、Google対策ポイント、口コミの増やし方を解説
記事更新日:
美容室や美容院は、一つの街に数十、数百の店舗が存在することが珍しくなく、競争は激化しています。 厚生労働省のデータによると、美容室は全国で26万軒を超える店舗(2023年1月発表:データは令和3年度)があり、その数は年々増えています。
新規のお客様を獲得するためには、ただサービスの質を高めるだけでなく、どのようにして自分たちの存在を多くの人に知ってもらい、そして来店してもらうか?という「集客」がとても重要な要素となります。
新たなお客様をどうやって店舗に引き寄せ、さらにはリピーターになってもらうかが美容室をはじめとしたサロン経営の鍵となります。
美容室における集客には様々な方法がありますが、その中でも昨今注目されているのがGoogleビジネスプロフィールの最適化施策をはじめとした「MEO」です。
MEOはただGoogleビジネスプロフィールに店舗の情報を登録して終わりではありません。
適切な情報発信や口コミの管理など、さまざまな工夫と運用が必要です。
MEOをうまく運用するには、その仕組みを理解して適切な戦略を立てることが重要となります。
ここでは、美容室、ビューティーサロンの集客を成功させるためのMEO対策の基本から応用までを、初心者でも理解できるようにわかりやすく解説します。
本記事は、MEOを活用して美容室や理容室、ビューティーサロン(ヘアサロン、ネイルサロンなどを提供する事業全般)の集客を改善したいサロンオーナー様や、ビューティー事業を支援している集客コンサルタントなどの事業者や代理店の方々を対象としています。
「MEO」って何?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称ということで言われるようになってきた言葉です。
地図サービス(例えばGoogleマップ)で検索した際に自分のお店を検索結果に正しく表示させ、そこで魅力ある情報を提供していくことで、来店につなげる集客施策の一つです。
例えばGoogle検索で「六本木 美容室」のように、「地域名+サービス名(業種)」などの特定の地域に結びついたキーワードで検索すると、六本木エリアに特化したカフェの検索結果(ローカルパックと呼ばれる)が表示されます。
ここに自分のお店を的確に出していくことで、検索ユーザーにお店を知ってもらうことができます。
Googleの地図検索上で表示される店舗情報を店舗オーナーが管理できる「Googleビジネスプロフィール」というGoogleが提供する無料のサービスがあります。
Googleビジネスプロフィールで店舗の名前や住所、営業時間、写真、口コミなどのビジネスプロフィール情報を適切に管理、運用していくことでお店が検索に評価されるようになり、検索に引っかかるキーワードの増加や検索ランキングが向上するといった効果が生まれ、店舗情報の露出が増え、更に適切な情報発信でお店の魅力も十分に伝えられることで集客効果が期待できるようになります。
MEOは美容室、サロン集客にどのように影響するのか
MEOが美容室やサロンの集客に大きな影響を及ぼす理由は、人々の検索行動の変化にあります。
スマートフォンの普及により、外出先でも手軽に情報を検索できるようになりました。
そのため、店舗を探す際にGoogleマップなどの地図サービスを利用する人が増えています。
また、美容室の検索では、ユーザーの最初の接点がホットペッパービューティをはじめとする美容院検索サイトや予約サイトであったとしても、実際に店舗に来店する際には、Googleマップ等の地図検索アプリを利用することが多く、二次的にもGoogleの店舗情報をチェックする機会は増えています。
検索結果に表示される店舗情報には、レビュー機能があり、ポジティブな内容の口コミや高い評価の口コミが多くあることで、お店の人気度や信頼度が上がり、結果として実際の来店にも影響します。
地図検索はお店への経路や到着時間も詳細にわかるため、お店を探しているユーザーにとって非常に便利です。
MEOの大きなメリットは、SEOでは検索露出が難しくてもMEOなら容易であること
美容サロンを開業する際にほとんどのお店はウェブサイトを作成するでしょう。
しかし、一般的な美容、サロン関連のキーワードで検索してみても、検索順位の上位のほとんどが、美容系ポータルサイトやレビューサイト、まとめサイトが乱立し、規模の小さい美容室のウェブサイトはなかなか出てきません。
ウェブ検索の仕組み上、個人経営や小規模の美容室がSEO施策で検索上位を目指すのは、難しい現状があります。
ところが、ローカルパックや地図検索であれば検索キーワードに含まれた地域や検索ユーザーがいる地域の店舗だけが表示されます。
ライバルとなる店舗も同じ商圏内の店舗に限られるため、ボータルサイトやレビューサイトと戦わなくてはならないSEOに比べて競合性が低く、正しいMEO施策をしていけば十分検索上位などでの表示が狙えます。
SEO/ローカルSEO/MEOの言葉の意味を理解しておきましょう。
少し専門用語が多くなりますが、以下の言葉について簡単に説明します。
- SEO:ユーザーがGoogleやYahooなどで検索した際に表示される検索結果で、自社のウェブページを上位に表示させ、露出や集客を拡大するための施策です。
- ローカルSEO:地図検索での露出と集客を図るために行うGoogleビジネスプロフィール最適化や投稿、口コミ獲得、ウェブサイト更新などの一連の施策を指します。
- MEO:ローカルSEOとほぼ同じ意味で使われる言葉で、この記事でも同じ意味で扱います。
一般的には地図検索の順位アップだけの意味で使われることもあり、人によって指す範囲が異なることがあるため注意が必要な言葉です。
MEOについてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
MEOの仕組みと3つの評価ポイントを理解しよう
MEOで検索評価を上げるためには以下の3つのポイントを理解して施策を行います。
それぞれを簡単に説明します。
キーワードとの関連性
お店がどのようなキーワードやトピックとの関連性が高いかが評価されます。
例えば、「ヘッドスパ +地域名」と検索されたとします。
ビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、口コミ等で「ヘッドスパ」に関する情報が言及されていないと、そのお店は「ヘッドスパ」との関連性が低いと判断されてしまい、検索に表示されにくくなります。
検索される場所と店舗との距離
検索しているユーザーの 現在位置と店舗との距離も重要です。
キーワードにもよりますが、距離が近い方が表示される確率が高くなります。
遠く離れてきてしまうとなかなか表示されません。
実際に検索ユーザーがいる場所、お店の場所という物理的な距離が影響するため、残念ながらこの距離に関しては対策は困難です。
お店の知名度(視認性)
お店がどれくらい認知されているか、知られているかも重要です。
具体的には、インターネット上にそのお店の情報が多くある、口コミ数が多い、店舗名での検索(指名検索)が多い、といった場合に知名度が高いと評価される傾向があります。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
MEOの評価要因についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
美容室・サロンにおけるMEO対策の流れ
MEOの施策の流れを理解しておきましょう。
検索ユーザーの検索行動を理解する
検索ユーザーの検索行動は、一般的に以下の5つのステップを踏みます。
①認知 → ②興味・関心 → ③評価・検討 → ④行動 → ⑤共有
この中で、施策としての最初のステップは、 ①の認知を上げ、②検索ユーザーの興味・関心を引き出すことです。
そのためには、次の2つの視点で施策を行うことを意識してください。
- 認知してもらうため(お店を見つけてもらうため)に関連性および検索評価UPの施策を行う
- 来店につながるように、興味関心を引き出し集客UPにつながる施策を行う
それでは、施策のはじめにビジネスプロフィールの登録や設定について見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法と最適化の手順
Googleビジネスプロフィールの登録は、美容室・サロンのMEO対策の第一歩です。
まずは、Googleマップでお店の名前や、住所で検索してみてください。
すでに店舗情報が登録されていたら、オーナー認証を済ませましょう。
※Googleは多くのインターネットの情報から自動的に店舗情報を作成します。
また、一般の検索ユーザーが店舗情報を作成することもできるため、営業開始前の店舗を除けばすでに店舗情報が存在していることが多いです。
検索しても自分の美容室やサロンの店舗情報が表示されない場合は、未登録の可能性が高いです。
この場合には、新しくビジネスプロフィールの登録からスタートしましょう。
詳しい登録手順は以下の解説記事を参考に進めてください。
これから美容室を開業する予定の場合でも、オープンの90日前からGoogleビジネスプロフィールの公開は可能です。
開業前の店舗を登録する方法や注意点については以下の記事を参考にしてください。
美容院におけるビジネスプロフィールの設定ポイント
オーナー認証が完了したら、次に店舗情報を詳細に入力し、最適化を進めましょう。
ここで重要なのは、情報の正確さと詳細さです。
住所や電話番号が間違っていたり、お店の業態を表す適切なビジネスカテゴリが設定されていないと、検索評価にも悪影響を与えて検索結果になかなか載ってきません。
営業時間も大事です。変更があったのに更新を怠って古いままの情報を放置していると、お客様を混乱させるだけでなく、クレームなどのネガティブな評価につながる可能性もあります。
ビジネスプロフィールには、店舗の特徴や提供するサービスメニューなどをできるだけ詳しく、明確に記述することで、お店を探している方にとって有益な情報を提供し、店舗への興味を引き出すことができます。
では、美容室・サロン系のビジネスプロフィール設定で特に注意が必要な項目について解説します。
ビジネスカテゴリの設定
ビジネスカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。
メインカテゴリは、検索評価に大きく影響します。
ビジネスの業態に沿ったカテゴリを登録してください。
美容院であれば通常は「美容院」がメインカテゴリとなりますが、理容院としてのサービスも提供している場合は「理容院/美容院」などの設定も有効です。
追加カテゴリは9つまで設定できます。
追加カテゴリは、メインカテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合に追加します。
追加カテゴリを適切に使うと検索評価にプラスに働くこともあります。
例えば、ヘッドスパをサービスとして提供している美容室の場合、メインカテゴリを「美容院」としただけでは「ヘッドスパ」で検索されても出てこないことが考えられます。
このような場合には、追加カテゴリに「スパ」を登録しておきましょう。
こうすることで、キーワードの検索対象を補完できます。
また、美容院としてだけでなく「ネイルサロン」なども併設している場合なども追加カテゴリとして設定しておくと有効です。
ビジネス名の登録
ビジネス名は、看板に表示されている名前や店舗ロゴマークが入ったアメニティグッズに書かれている名前など、実際に顧客に認知されている名前と同じ文言で登録しなければなりません。
お店の名前以外に、地名やキーワードなどを入れることはガイドライン違反となります。
ビジネスプロフィールの停止にもつながるため絶対にやめましょう。
関連記事:成功するビジネス名の設定法とは?
住所・電話番号の登録
住所や電話番号は、公式ホームページに記載されている表記と同じになるよう正確に登録してください。
丁目や番地の表記の揺れ、例えば「3丁目16-35」や「3−16−25」などはGoogle側で自動変換されるため問題ありませんが、番地以降の建物名などは、全角半角を含め、文字列が一致するようにしておきましょう。
これは、お店の所在地や電話番号の情報が、インターネット上に掲載されている情報と一致する場合、直接リンクされていなくても同じ情報として紐づけられ、関連づけの対象情報と判断されるポジティブな効果をもたらします。
これらの情報はNAP情報(ビジネス名のName、住所のAddress、電話番号のPhoneの3つの頭文字を取った略語)と呼ばれます。
検索エンジンはGoogleビジネスプロフィールや店舗の公式サイトの情報以外にも、口コミサイトやポータルサイトなどインターネット上のさまざまな情報を収集しています。
このNAP情報が一致する情報があると、そのページと直接リンクされていなくても同じ店舗の情報と認識し、そこで言及されたさまざまな情報、キーワードが店舗と紐づいて評価の対象になっていきます。
NAP情報がバラバラだと同じ店舗の情報だと認識できないため、正確なNAPを設定することが重要になります。
NAP情報の統一の重要性について詳しくはこちらを参考にしてください。
営業時間の設定
店舗の営業時間を正確に設定してください。
検索ユーザー側には、開店、閉店時間の記載だけでなく、現時点での営業状況(営業中/営業時間外)も表示されます。
営業時間を正しく設定していないと、営業中に「営業時間外」と表示されてしまい来店機会を阻害します。
正しい情報を常に提供することはユーザーの利便性を高めることでもありますので時々誤りがないかを確かめましょう。
また、美容室や理容室の場合は、サービスの受付最終時間などを設定をしたい場合があるでしょう。
その場合は「営業時間の詳細」から、入店可能時間を設定することができます。
祝休日の営業時間(特別営業時間)の設定
設定した通常の営業時間と異なる時間で営業する場合には、特別営業時間を日ごとに設定できます。
例えば、臨時休業や臨時営業、臨時の閉店時間の変更などがあれば、この特別営業時間で設定してください。
営業時間外にお客様が来店してしまい無駄足を踏ませないためにも、忘れずに設定しましょう。
また、隔週定休や第3土曜日休業、毎月15日休業など、単純な週次のスケジュールになっていない複雑な定休日は、通常の営業時間では設定できません。
少し手間ですがこれも特別営業時間を利用して設定しましょう。
詳しくは、営業時間詳細ガイドのコラムで解説しています。
顧客体験を損ねることはブランド毀損につながり、ネガティブな口コミが発生する要因ともなり得ます。
また、祝日になるとGoogleマップの画面には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出るため、お客様には営業時間が正しいかどうかの不安を与えてしまいます。
特別営業時間を設定しておけばこの注意書きは出なくなるので、通常の営業時間とまったく同じであっても祝日は設定しておくことをおすすめします。
予約機能の活用
美容室であれば、Googleビジネスプロフィールの予約機能が利用できます。 この機能には2つのオプションがあります。
1.オンライン予約ツールのURLを直接設定する
公式サイトや個別に利用しているオンライン予約ツールがあれば、そのURLをカスタムリンクとして個別に登録できます。
例えばホットペッパービューティーなどに掲載し、予約を受け付けている場合は、予約URLを設定しておくと、ナレッジパネルに表示されます。
2.「Googleで予約」を利用する
Googleが提携している予約管理システムのプロバイダを利用することもできます。
これには別途利用料金や契約が必要ですが、カレンダー予約や事前決済機能など、予約周りの効率化が図れます。
「Googleで予約」を利用している場合は、検索結果に「予約」アイコンが表示されます。
サービスの掲載
店舗のサービスを掲載できます。
「サービス」は検索評価の対象となるため、提供している美容、理容サービスを登録しましょう。
説明や金額は必須ではありませんが、検索ユーザーにとって、お店の来店の意思決定にもつながるため、わかりやすく、アピールポイントを記載し、しっかり訴求しておきましょう。
単品サービスなのかコースやセットメニューなのか、わかりやすく記載しておきましょう。
※「サービス」はモバイル、タブレットでのGoogleビジネスプロフィールに表示されます。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されません。
商品の掲載
サービスは、モバイル・タブレット端末で表示されますが「商品」はPCブラウザも含めてどのデバイスでも表示されます。
「商品」は、店頭で実際に販売しているシャンプーやトリートメント、ヘアケア商品などの物販商品が対象です。販売している商品がある場合は登録しておきましょう。
カットやカラーなどサービスメニューはガイドライン上、「商品」に登録できませんのでご注意ください。
「商品」も「サービス」と同様に、検索評価の対象となります。
写真や動画の掲載
店舗の外観や内装、スタッフの写真など、検索ユーザーの来店モチベーションを高め、集客促進に大きく寄与します。
お店を利用されたお客様からも写真投稿は入りますが、オーナーからもできるだけ多くの写真を掲載するようにしましょう。
また、動画は訴求効果も高く、よりリアルにサービスの良さをアピールできます。 ※掲載できる動画の時間は最大30秒、ファイルサイズは最大75MBです。
わかりやすく撮影された写真は、Googleが自動的にカテゴリを分類して表示します。 たとえば髪型などの写真は「ヘアスタイル」カテゴリで分類されます。
お店のメニューをきれいに撮影して、写真でも掲載しておくと、写真カテゴリの「メニュー」に分類されるので、来店前の検索ユーザーにもメニューを見てもらうことができます。
また、写真の内容がどのようなものかもGoogleはある程度判別できるので、ビジネスの情報としても扱われ、検索評価にプラスに働きます。
写真を掲載する際には、できるだけ検索エンジンが写真の内容を理解しやすくなるように撮りましょう。周囲の風景や物などの写真の解釈を難しくする要素が映り込まないように気をつけ、被写体が明確にわかるようにすることがポイントです。
属性情報の設定
ビジネスカテゴリによって設定できる属性情報は異なりますが、美容院カテゴリでは複数の属性が用意されています。
属性情報は、検索エンジンが店舗の詳細な情報を理解するために利用されます。
中には、検索に影響するものがあるため、できるだけ詳細に設定しておきましょう。
モバイル端末・タブレット端末では、設定した属性情報が検索画面にも表示されます。
検索ユーザーにお店について事前に詳しく伝えることにもつながるので細かく設定しましょう。
また、属性は時々アップデートされて新たなものが設定できるようになっていたりもするので、定期的に見直すことをお勧めします。
支払い・決済情報の登録
決済情報の登録が可能です。 クレジットカード、デビットカードなど、現金以外のキャッシュレス決済にも対応している場合は、設定しておきましょう。
自分に合った決済手段が用意されているかが来店の判断材料になる検索ユーザーも存在します。
バリアフリーの設定
車椅子対応のエレベータやトイレ、座席等の対応状況を設定できます。
プランの設定
要予約/予約が可能のお店、について設定できます。
客層の設定
LGBTQ フレンドリーやトランスジェンダー対応について設定できます。
設備の情報
トイレの情報/Wi-Fiのあり・なし/子供向き/犬の同伴、など設備に関する情報を設定できます。
駐車場の情報
バレーパーキング/無料の屋内駐車場/無料の路上駐車場/無料駐車場/有料の屋内駐車場/有料の路上駐車場/有料駐車場、などの情報が設定できます。
※駐車場の属性は、業種(カテゴリ)によって表示されないことがあります。しかし、将来的に表示される可能性もあるため、定期的に確認するようにしてください。
ビジネスプロフィールには、ほかにも多くの設定箇所があります。
詳しくはこちらのコラムで解説していますので参考にしてください。
MEOでは、口コミの管理がとても重要!
サロンに限らずすべてのビジネスで検索評価と集客効果に大きな影響を与える要素が、お客様からの評価(星の数で表現される)と口コミです。
Googleの口コミの数が多く、星評価が高いことは、検索評価のプラス要因として働くだけでなく、検索ユーザーがお店を訪れる可能性も高まります。
口コミ管理はMEO対策でも特に重要な施策です。
口コミの返信は、来店率に大きく影響します!
お店を利用したお客様から口コミをもらったら、できるだけ返信をしてください。
口コミの返信は、口コミを書いたお客様本人だけでなく、その口コミを見ている他の検索ユーザーにも参考にされます。
特にネガティブな口コミや、誤解があるものに対しては、オーナー自らが丁寧な返信でその誤解を解く、ご満足いただける代替案を示す、こちらに非があれば真摯に謝罪し体制の見直しを約束するなど、返信を通して店舗側の姿勢を見せることで店舗の信頼性をかえって高めることもできます。
言い換えれば、口コミを放置することは、知らないうちにこのようなポジティブな印象を与えるチャンスを逃し、集客にマイナスの影響を与えてしまっていることかもしれません。
こちらは、口コミに対する意識調査のデータです。 この中で注目すべきは、7割以上の人がGoogleの口コミを参考にしており、その中で、「内容に即した個別の口コミ返信がある場合は、そのお店に行きたくなると思う」という回答が65%以上もあるということです。
口コミに返信することの重要性がわかります。
ただし、定型文による返信は印象が悪いようですので、ただ闇雲に返信をすることには注意が必要です。
口コミを通じたお客様とのコミュニケーションを大切にしましょう。
口コミを増やす方法は?
飲食店は、良い体験をお客様に提供できれば、それだけでも口コミを入れてもらえる可能性が高い業種です。
料理の写真など、見た目に楽しめる要素があれば、SNSやビジネスプロフィールに写真をアップしたくなるでしょう。
それでも口コミがなかなか増えない場合には、口コミを書いてもらうようお客様に直接お願いすることが必要です。
POPやチラシなどに、口コミ投稿のお願いと口コミページのQRコードを掲載しておくなど、口コミを書きやすい環境を提供しましょう。
また、Gyro-nでは、アンケートに答えてもらうことで、口コミ文章案を作成する「キキコミ」を提供しています。
ユーザーの口コミ投稿の障壁となっている「考えて書く」ことをアシストし、手軽にクチコミを作成、投稿できるようになり、店舗は内容に富んだ質の高いクチコミを獲得できるようになります。
店舗運営に欠かせない「アンケート」×「クチコミ」をまとめて収集「キキコミ」
「キキコミ」ならアンケート回答だけでAIが具体的な感想をキャッチ。 AIがリアルな声を文章化。手間いらずで質の高いクチコミを。
美容院、ヘアサロン向けのキーワード選定のヒント
お店を探す検索ユーザーの最初の行動は、自分の目的に合ったキーワードを使って検索することです。
顧客のニーズと自分のお店で提供できる商品、サービス、体験から適切なキーワードを選び、そのキーワードとお店との関連性を強めることが、お店を見つけてもらうための施策の第一歩です。
キーワード選定には以下のポイントを押さえましょう。
関連性のあるキーワード
美容院や理容院といった業種ワードだけでなく、関連語句の種類(例:美容サロン、ヘアサロンなど)も基本的なキーワードとなります。 さらに、サービスに密接に関連したキーワードも意識しましょう。
- ヘアカット
- ヘアカラーリング(ハイライト/ローライト)
- 縮毛矯正(ストレートパーマ)
- デジタルパーマ
- ヘアトリートメント
- ヘッドスパ
- 白髪染め
など、これらの幅広いキーワードに対し関連性を強化することで、検索結果に表示されやすくなり、より多くのユーザーにアピールできます。
利用シーンに関するキーワード
お店がどのような状況で利用されるかをキーワードとして考慮することで、具体的なターゲットユーザーに見つけてもらいやすくなります。
例えば、メンズカット、キッズカット、ウェディングヘア、着付けなどのターゲットや利用目的に基づいたキーワードを選定しましょう。
競争力のあるキーワード
一般的すぎるキーワードは、他の多くのお店と競合する可能性が高く、対策も困難です。 そのため、自分の店舗の特徴を反映した、よりニッチなキーワードや流行キーワードを選定することも有効です。
例えば、バレイヤージュ、オーガニックヘアケア、ヴィーガンカラーなど、お店の特性や技術を強調したり、平日夜遅くまで営業している、学割サービスなど、差別化できるキーワードを洗い出してください。
例えば、「オーガニックヘアケア」などは検索ボリュームが増加傾向にあります。
※グラフはGyro-nの検索ボリューム機能より
季節に関するキーワード
特定の季節で大きくニーズの増えるキーワード(例:卒業式ヘアスタイル、ドライヘアケア)も、そうした商品、サービスを提供しているのであれば見落とさないようにしましょう。
できるだけこうした細かいキーワードも丁寧に拾い、幅広く関連付けていくことが成功の秘訣です。
自分の美容室やサロンがどのようなキーワードに紐づいているかを知るには?
Googleビジネスプロフィールでは、パフォーマンスという検索状況の把握ができるデータが提供されています。
このパフォーマンスデータには、実際にユーザーが検索してお店を見つけたキーワードも提供されているので、これをチェックします。
関連性が高いと思っているキーワードがここに含まれていない場合は、お店とそのキーワードとの関連性が弱いか、もしくはそもそも検索ニーズがないことが考えられます。
Gyro-n MEOのキーワード分析機能
Googleビジネスプロフィールからは、この検索されたキーワードは直近6ヶ月分しか取得できませんが、Gyro-n MEOを使うと過去すべてのキーワードデータを取得できます。
キーワードごとの検索数の推移や、季節的な変化、年度別の比較など、6ヶ月分のデータだけではわからない状況の把握に役立ちます。
関連記事:キーワード・検索クエリ分析機能
美容院、ビューティーサロン向けのMEO対策の具体的なポイント
MEOを成功させるためには、先述したように、まずは検索キーワードとの関連性を高め、美容室やサロンの認知度や評価を高めていき、多様なキーワードで検索結果に表示されるようにすることが重要です。
検索結果に表示されるには、それらのキーワードとの関連性が強いということを検索エンジンに示すことが必要です。
検索評価を高めるための施策
Googleビジネスプロフィールの情報を最新かつ正確なものに設定した後、選定したキーワードに対して、その関連性を強化する施策を進めます。
やるべき施策は多くありますが、まずは以下の2つに注力してください。
定期的な投稿を行う
投稿は、店舗オーナーが自由に情報を発信できる非常に便利な機能です。
投稿では、書いた内容での関連性を高める施策と、来店率を向上させる施策ができますが、まずは検索評価を獲得するための投稿からはじめましょう。
投稿内の文章やそこに含まれるキーワードは、店舗に関連した情報として検索エンジンに認識されます。
店舗を表すビジネスカテゴリを正確に登録し、関連キーワードと店舗との紐付けをさせることが先ですが、それだけでは拾いきれないキーワードとの紐付けは投稿で補完できます。
定期的に関連した内容を投稿することが、キーワードやそれに関するトピックとの関連性強化につながります。
ただ気をつけたいのは、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないことです。
投稿は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際にそれを読む検索ユーザーがいることも忘れずに文章を考えましょう。
Gyro-n MEOでは、投稿施策を効率的に行うための予約投稿や一括投稿、インスタグラムからの連携投稿など、多くの便利な機能を提供しています。
口コミを集める
口コミは、検索評価を上げるだけでなく来店促進にも寄与します。
ポジティブな口コミを集めることはMEO対策において非常に重要です。
口コミに含まれるキーワードは、店舗との関連性の強化に寄与します。
口コミを依頼する際には、できるだけ具体的な感想を書いてもらうように促すことが大切です。
例えば、美容室の場合、来訪のサービス目的(カット、カラーリング、パーマ、ヘアブローなど)、どの担当者にお願いして、どんな感想をもったのか。
そうした詳細な口コミは検索キーワードとの関連性を強化するだけでなく、他のお客様の参考にもなり、さらに検索評価に寄与するという良いサイクルが生まれます。
ただし、いい口コミだけを集めようと誘導したり、「口コミしたら10%OFF」のように何かしらの対価を提供するような集め方はGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなって店舗の信頼を下げるので、気をつけてください。
口コミは店舗情報の資産となるため、口コミを集める努力を続けるようにしてください。
口コミが増えると、その口コミを参考に来店したお客様が新たに口コミを書いてくれるという好循環も生まれます。
その他のMEO施策
MEOでは、上記2つの施策やGoogleビジネスプロフィールの最適化以外にもやるべき対策があります。
- 公式ウェブサイトの情報の充実と構造化タグの設置
- NAP情報の統一とサイテーションの拡充
- インバウンド対策に向けた多言語対応
ここでは解説を割愛しますが、詳細について詳しく知りたい場合はコラムをご覧いただくか、Gyro-nまでお問合せください。
避けるべきMEO対策の失敗例とは?
以下のような運用は施策の失敗につながるため、避けるべきです。
不正確な情報の放置
間違った情報を登録していたり、更新せずに放置していたりすると、お客様を混乱させ、店舗の信頼性を損ないます。
キーワードの無理な詰め込み
ビジネス名に限らず、不自然な箇所にむやみにキーワードを詰め込むと、検索エンジンから不正と判断され、評価が下がるばかりかビジネスプロフィールの停止につながる危険があります。
停止まで至らなかったとしても、検索ユーザーの視点では過剰にキーワードを狙いに行くお店の姿勢が目につき、決して好感を得られるものではありません。
口コミの放置
口コミに対する返信を怠ると、店舗の信頼性が低下し、来店の機会損失につながります。
特にネガティブな口コミや誤解のある内容を放置しておくことは、それを見た他の検索ユーザーの来店モチベーションを下げ、集客に悪影響を及ぼします。
MEOによる集客の成功には、長期的な視点と持続的な取り組みが必要
MEO対策は一度やったら終わりというものではありません。
店舗情報を常に最新に保つこと、情報の発信、口コミへの対応等、日々の作業が求められます。
また、MEOの効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で見ることが重要です。
定期的に効果を分析し、必要に応じて対策を見直すことで、持続的な集客効果を得られます。
Gyro-n MEOでは、店舗のパフォーマンス分析やレポートによる定期チェックが可能です。
Gyro-nでは多くのMEOサービスで店舗様、代理店様の支援事業をサポートしています。
MEO支援事業者様の代理店制度や、ビジネスプロフィール運用代行サービス、「キキコミ」によるクチコミ支援など、多くのMEOサービスを提供しています。
まとめ
MEO対策で美容室・サロンの集客を成功させるためのポイントを紹介しました。
MEO対策は美容室・サロンの集客における重要な戦略であり、その重要性はこれからも増していくでしょう。
やるべきことは多岐にわたりますが、まずは、お店を幅広いキーワードで検索表示させ、多くの人に認知されるようにすることから始めましょう。