Googleビジネスプロフィールのインサイトで、直接検索数・間接検索数の急激な変動が発生しています。このような現象が起こる理由はなんですか?どのように対応すれば良いでしょうか?
※実際にGyro-nサポートにいただいたお問い合わせにGyro-nの見解で回答しています。
※「インサイト」は現在ではGoogleからの提供が終了しています。
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Googleビジネスプロフィールのインサイトを集計していると、直接検索や間接検索が急激に減少していたり、一時的に増加していたりすることがあります。
このような現象が起こる理由はなんですか?どのように対応すれば良いでしょうか?
こちらは以下のようなケースです。 あるタイミングから急激に検索数が減っており、戻る気配がありません。
お問合せいただいたこちらの事例では、たしかに7月12日以降に大幅な直接検索の数が減少しています。
このように減少することもありますが、逆に増加している例もあります。
こうした急激な変化が発生する理由としては以下のものが考えられます。
- 計測ロジックの変化
- ローカル検索のアップデート
- Googleのバグ
- 店舗名が認識されず検索に出なくなる現象「シャドウバン」
それぞれ見ていきましょう。
計測ロジックの変化
まず押さえておくべきポイントは、どのようなキーワードが直接検索として計測され、どのようなキーワードが間接検索として計測されているかです。しかしこれは明確にはわかりません。
検索されたキーワードが直接検索に該当するか、間接検索に該当するかは、ビジネス名に関係します。
ビジネスプロフィールの公式解説では以下のように記載されています。
- 直接検索数: お客様のビジネスの名前や住所を直接検索したユーザー。
- 間接検索数: 提供している商品やサービス、またそのカテゴリを検索し、お客様のリスティングが表示されたユーザー。
直接検索は、ビジネス名(店舗の屋号)と一致する、または一致率の高いキーワードが対象となります。
例えば、店舗名が「おいしい魚料理のお店 向井」だったとします。
このお店が「魚料理」で検索されヒットした場合、普通ならビジネスカテゴリやサービスに関連しているキーワード、すなわち間接検索で計測されますが、「魚料理」を含むビジネス名で登録しているため、店舗名との部分一致で直接検索として計測されている可能性もあります。
もし店舗名が「和食レストラン 向井」であれば、「魚料理」は店舗名に含まれず、提供サービスとの関連で検索ヒットしているため間接検索で計測されます。
このように、同じキーワードでも登録されているビジネス名によってどちらにカウントされるかは異なります。
このロジックを前提として、インサイトの計測値が大きく変化する可能性を考えてみます。
ビジネス名の修正提案により計測される検索タイプが変化した
例えば「おいしい魚料理のお店 向井」のビジネス名が、ユーザーからの修正提案、もしくはGoogleからの修正で「向井」に変更された場合、それまで直接検索として計測されていた「魚料理」がビジネス名と一致しなくなったため間接検索として計測されるようになる、といったパターンが考えられます。
機械学習でそのキーワードが直接検索ではなく間接検索だと判断された場合。またはその逆。
キーワード「魚料理」がビジネス名と部分一致していたため直接検索として計測されていたが、文脈や検索意図などの機械学習の結果、それが直接検索ではなく間接検索だと判断されて計測する検索タイプが変更された、といったことも考えられます。
直接検索の減少と同時に間接検索やブランド検索などの検索数が増加していないかチェックしてみましょう。
もし他の検索数が増加しているようなら、実際の検索に大きな変化がなくても集計される検索タイプが変わっただけという可能性があります。
それまでヒットしていたキーワードで検索ヒットしなくなった
従来は、あるキーワードと店舗との関連度が高いと判断されて検索結果に表示されていたものが、検索ロジックの変化などで関連度が低い、もしくは関連していないと判断されるようになった結果ヒットしなくなったパターンです。
ただ、必ずしも関連性が判断された影響とも限らない点にご注意ください。
たとえばスキー場では夏季はスキー関連のキーワードが大きく下がることがあるなど、業種やキーワードによっては季節の影響が大きく出るものがあります。
また、一概にGoogleの検索といっても、Google検索やGoogleマップ、Googleビジネスプロフィールなどさまざまなプラットフォームや、PC向け、モバイル向けのブラウザ環境やモバイルアプリなどがそれぞれ別々に開発されているため、そのどれか特定のプラットフォームの改修やバグの影響だったりすることもあります。
このような状況を見るには、インサイトの「ビジネスプロフィールの表示につながったキーワード」でキーワード(クエリ)に変化がないかチェックします。
キーワードの関連性の低下が疑えそうな状況であれば、情報整備・投稿などの施策でそれを補いましょう。
それで説明がつかなければ、季節性やプラットフォームごとの要因による、いわば原因を調べようがない、対策の取りようがない状況も考えられますのであまり突き詰めすぎて消耗してしまわないようご注意ください。
Gyro-n MEOでは、キーワードインサイト機能で「ビジネスプロフィールの表示につながったキーワード」の月間推移を詳細に確認できます。詳しくは後述します。
ローカル検索のアルゴリズムアップデート
Googleの検索エンジンでは、常にアルゴリズムアップデートが行われています。
影響範囲が大きいアップデートは、事前アナウンスされることが多いですが、小規模な調整や更新もアナウンスなしに日常的に行われています。
ローカル検索のアップデートもオーガニック検索ほど頻繁には行われていませんが、こうした部分的なアップデートで検索表示される傾向が大きく変化する場合があります。
Googleのバグ
常に改善やアップデートがされていますが、Googleも常に完璧なわけではありません。
バグやアップデートされたロジックの問題で一時的に数値が大きく変化する事例もあります。
店舗名が認識されず検索に出なくなる現象「シャドウバン」
店舗名を頻繁に変えたり、ビジネスカテゴリを傾向の異なるものに頻繁に変えたりすると、店舗名や業種を正しくGoogleが認識しなくなってしまい、店舗名やカテゴリ名で検索に引っかかりにくくなってしまう挙動が起きることがあります。
スパム行為として悪質なビジネスだと判断されているわけではないと思われますが、以前「ビジネス名に検索キーワードを大量に入れる」ガイドラインに違反するブラックハットな施策が流行した際にこういった症状が報告され、あたかもGoogleからペナルティを受けるいわゆる「バン」された状態に見えたため、これを「シャドウバン」と呼称する人もいます。 本来は正規の手順や設定でも起こり得る症状ではあるので状況を表すふさわしい表現ではありませんが、本記事では便宜上、俗称的な表現で「シャドウバン」と呼称しています。
あくまでも、アルゴリズムの仕組みによって発生する状況と考えられます。
ビジネス名やカテゴリ設定等、知らずにガイドライン違反してしまっていないか、そしてこれらの頻繁な変更を行っていないかチェックしてみましょう。
検索数の変化よりも大切なのは、アクションの変化を見ること
このように、検索数がブレることはよくあります。その要因を完全に掴むこともできません。
大切なのは、検索数の変化が起きた結果、アクション数(ウェブサイトクリック、電話、ルート検索)にも変化が起きているかどうかです。
母数となる閲覧数が大きく変わったとしても、それがしっかりとアクションにつながっているのであれば、集客に寄与する重要なキーワードでは検索表示されていることになります。
検索数が減少してもアクション数は変化していない場合、集客面では問題なし
検索数が大きく減少してもアクション数に変化がないようであれば、集客に影響するような本来狙うべきアクションに繋がるキーワードでは引き続き閲覧されており、従来もアクションにつながらなかったキーワード(検索意図にマッチしていないキーワード)だけが検索から除外されたものと判断できます。
これは本来あるべき正しい状態になっていると言えます。
数値の減少はネガティブに捉えてしまいがちですが、本来計測されるべきキーワードの検索数が変化していないのであれば、計測値のノイズが減ってより正しい分析につなげやすくなったと、ポジティブに考えるべきでしょう。
単純にGoogle側に何らかのバグ等が出ている影響で数値がおかしくなってしまっていることも起こります。
この場合はバグが修正された段階で元のレンジの数字に自然に戻ることが多いです。
原因がどうしても見つからない場合は、このパターンを疑って少し様子見してもいいでしょう。
検索数の減少に伴いアクション数も減少している場合は注意が必要
検索数の減少に伴いアクション数も同じように減少している場合は、今まで集客につながっていたキーワードが検索表示されていない可能性があります。
この場合は、「ビジネスプロフィールの表示につながったキーワード」で具体的に変化したキーワードを調べて、関連度が低下していないか、ガイドラインの違反(シャドウバン)がないかを検証してください。
その上で変化したキーワードの対策を見直す必要があります。
ただ、こちらも季節性やGoogleのプラットフォームごとの要因が絡んでいて説明がつかない状況であることも珍しくありません。
必ず答えがあるものでもないので突き詰めすぎないように気をつけましょう。
具体的にキーワードインサイトを確認してみよう
Gyro-n MEOではビジネスプロフィールの表示につながったキーワードデータを自由に出力できます。
実際に変化があった月を前月と比較し、どのようなキーワードが検索から外れ、どのようなキーワードが新しく増えたのかを確認できます。
ただし、「直接検索数」「間接検索数」で計測されている「ビジネスを検索する方法」の数値と、「ビジネスプロフィールの表示につながったキーワード」で計測されている検索数は、その計測ロジックがまったく異なるため同じ条件での数値としては判断できません。
全体感としてどのように変化しているかの傾向をつかむという程度に確認してください。
Gyro-n MEOとは?
株式会社ユニヴァ・ジャイロンが提供する「Gyro-n MEO」は、GoogleビジネスプロフィールをはじめとしたローカルSEO/MEO施策を行う店舗オーナー様やコンサルティング企業、代理店様にご利用いただいているMEOツールです。
「Googleビジネスプロフィール ダイヤモンドプロダクトエキスパート永山卓也氏」を顧問に迎え、ローカルSEOの運用支援を行っています。
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