ログ解析レポートから考えられる離脱とエラーの原因<離脱率編>
Gyro-nでは、EFO導入後、ある程度の期間計測を行ったら、レポート画面にて数値を確認しますが、「どのように分析を行ったらよいかわからない」「この数値が良いのか悪いのか判断できない」という声がよく聞かれます。
今回はそんな声にお答えして、レポートから考えられる分析例<離脱率編>をご紹介します。
項目別レポートを参照
Gyro-n EFOでは各項目の数値を詳細に確認できる項目別レポートがあります。
この項目別レポートを使って分析をしていきます。
今回、Gyro-nのお問合せフォームの数値を例にご説明していきます。
ワースト順位を確認
まずはワースト順位をそれぞれ見ていきましょう。
以下のデータは、弊社の問い合わせフォームのワースト離脱率です。
ここでは上位2つの項目について離脱の要因を考えてみます。
先頭項目で離脱が多い要因について
離脱率トップは「問合せ種別」の項目ですが、この項目はフォームの先頭項目にあたります。 先頭項目での離脱はどのフォームでも高い傾向があり、以下のような要因が考えられます。
- 入力意欲の低いユーザーによる離脱(直帰と似たような動き)
- 商材やサービスを確認するために一度TOPページ等に戻って離脱
1.は意図せず訪れたユーザーの動きが多いですが、2.は関心があるリピーターによる動きが考えられます。
2.の動きについて、例えば、このフォームに遷移するにはTOPページ右上の「お問合せ」や各サービスページ内にある「お問合せフォーム」のボタンを押すことで遷移することができます。
実際のお問合せフォームを見ると、先頭の問合せ種別の項目で対象プロダクトが複数選択ができるようになっています。
そのため、他のプロダクトについても詳細を確認しようとするユーザーが、一度フォームから離脱している可能性が考えられます。
最後の項目で離脱が多い要因
次に「個人情報の取り扱いについて」の項目が高いですが、この項目はフォームの最後の項目にあたります。
最後の項目なので、送信ボタンを押す直前に入力することが多いかと思いますが、別の項目で入力エラーが残っている場合、送信ボタンを押すと、以下のようにエラーメッセージの吹き出しが表示されます。
このままページから離脱をすると、最後に触った項目に離脱カウントがされるため、最後の項目の離脱率が高くなる傾向があります。
必ずしもその項目自体に原因があるとは限らないため、前後の項目やページ遷移の流れを確認し、考えられるユーザーの動きを分析するとよいでしょう。
各項目の数値を確認
ワースト順位では数値の割合によってランキング表示されていますが、各項目の数値自体を見るのも重要です。
こちらのワースト項目の各数値を見ると、アクセス数が100以上あるので、基準値として割合を出すのに適した数が集まっています。
しかし、期間が短いことやそもそもページに訪れるユーザーが少ないと、以下のようにアクセス数が少ないことで、離脱率の割合は高くなってしまいます。
そのため、目先の割合だけを見ず、それぞれの数値を見て分析を行うとよいかと思います。
ちなみに、離脱率は「離脱数」÷「ページビュー数」で出しており、上記のアクセス数※とは異なります。ページビュー数はサマリーレポートにてご確認頂けたらと思います。
※「ページビュー数」はそのページに訪れた回数で、「アクセス数」はその項目にアクセスした回数を指しています。
まとめ
分析を行うには、まず
- 項目別レポートのワースト順位
- ワースト入りしている項目の各数値が適した割合になっているか
上記を確認した上で、ユーザーの動きを考えることが重要です。
商材・期間・流入数・仕様等によって数値は様々なため、平均値というのはございません。
今まで計測してきた自社の数値が比較すべき対象になりますので、計測を続けてフォームの改善に役立てていただけたらと思います。