今すぐ始められる!入力フォーム途中離脱ユーザーへの対策①
前回のコラムでは、直帰が起こる原因とその対策についてご紹介をしました。
今回は、「途中離脱」(=エントリーフォームに入力を始めたが、入力を完了する事なく途中でフォームから離脱をしてしまうこと)についての原因と対策についてご紹介していきたいと思います。
途中離脱は、せっかく入力を始めたのにもかかわらず何らかの理由で入力を完了する事なくフォームから離脱してしまう事が原因ですが、何故そのような事が起こっているのでしょうか?
原因として下記のような事が考えられます。
- 入力に対する「ストレス」「面倒さ」を感じ、「やっぱりいいや」と思いモチベーションが下がり途中離脱してしまう
- すぐに分からない情報を入力しなければならないため入力の手が止まってしまい、「あとでまた入力しよう」と思い途中離脱してしまう
- 入力に注力できず集中力が散乱してしまい、途中離脱をしてしまう
Aの場合、すべての必須項目に入力完了をした!と思い「送信ボタン」を押したらエラーが表示されてしまう。そしてエラーの項目を探し修正した後再度「送信ボタン」を押したらまたエラーが表示される。という繰り返しで、「ストレス」や「面倒さ」を感じてしまい、「修正しなくてもいいや」「申し込みをやめちゃおう」という「あきらめ」へと至ってしまう状況です。
エラー自体が表示されなければ入力は完了しますが、企業側の意図する入力方式で入力されていない可能性も高く、そのままの情報が送信されても思うように情報が取得できない事も予想されます。正確な情報を取得しつつ、エラー→修正という流れで生じる「ストレス」「面倒さ」を軽減し、このような原因で起こる途中離脱を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
そもそもエラーを出さないような入力フォームにすること
予め未入力や、誤入力によるエラーを出さないように次のような改善があります。
1. 入力をしなければならない項目を明確にしておくこと
必須項目には「必須」の文字を項目名の下部に記載しておき、入力必須な項目だと把握させる事で未入力によるエラーを防ぐ事ができます。さらに、必須項目に背景色をつけておく事で項目名の下部に「必須」と記載されているかを都度確認する事なく、認識してもらう事ができます。
2. 任意項目、必須項目をまとめておくこと
任意項目と必須項目が点在して並んでいると、入力のたびに任意か必須かを確認しながら入力するのは大変煩わしく、必須項目なのに任意項目と見誤って入力をせず未入力によるエラーを誘発してしまう可能性も考えられます。なるべく、点在させずまとめて配置するようにしましょう。
3. 入力文字の制限を細かく設けすぎないこと
半角、全角の指定をせずに受け付けられるようにすることで、誤入力によるエラーを未然に防ぐ事ができます。
ですが、実際はサーバーで処理ができない事もあるため、その場合は次の対処をします。
4. どんな文字種で入力するのかの記入例を記載しておくこと
例えば電話番号の項目で入力する際は、03-0000-0000(ハイフンあり)なのか、0300000000(ハイフンなし)なのかの入力例を記載しておき、エラーとなってしまう入力形式をユーザー把握させる事で、エラーを未然に防ぐ事ができます。
また、ハイフンが有、無どちらの場合でも対応可能にしておく事もエラーを未然に防ぐ対策の1つです。
5. 入力中の項目の色をかえること
ユーザーが操作中の入力項目に色をつけたり変えたりする事で、今どこを入力しているのかをわかり易くさせ、さらに作業から目を離させない事で未入力ミスや誤入力を未然に防ぐ事ができます。
6. 残項目をお知らせして未入力項目を明確にしておくこと
残項目(未入力等を含む、正しい入力がされていない項目)をユーザー自身に告知し把握させる事で、未入力や入力エラーがあるまま送信ボタンを押すという行為を未然に防ぐ事ができます。
7. 住所は自動入力できるようにしておくこと
郵便番号から住所を判断し自動で住所欄に情報を補完できるようにし、入力の手間や変換ミスによる誤入力を防ぐ事ができます。すぐに実装できない場合でも、都道府県をプルダウンで選択できるようにしましょう。
一度に全部やっていくのは時間や手間を要しますので、出来る事から少しずつ自社エントリーフォームの最適化をして行きましょう。
次回のEFOのお話では途中離脱の原因B,Cについて改善策などをご紹介していきたいと思います。