まだまだできる!入力フォーム途中離脱ユーザーへの対策②
前回のコラムでは、入力に対する「ストレス」「面倒さ」から途中離脱をしてしまうユーザーについての対策をご紹介しました。
今回は、前回ご紹介しきれなかった次の途中離脱原因
- B. すぐにわからない情報を入力しなければならないため入力の手が止まってしまい、「あとでまた入力しよう」と思い途中離脱してしまう
- C. 入力に注力できず集中力が散乱してしまい、途中離脱をしてしまう
の2つについての対策をご紹介していきたいと思います。
分からない情報のフォーム入力を求められたための途中離脱
まずBの例です。ECサイトでは通常、商品購入時に決済方法を選択できます。クレジットカード決済を選択した場合には、カード番号や有効期限を入力する項目があります。
決済で使おうとしているカードが手元になくても、カード会社は自身で把握できていると思いますが、カード番号まで把握しているユーザーはどの位いるでしょうか?たいていのかたは、財布からカードを取り出してそれを見ながら番号を入力するというのが一般的で、もしすぐにカードを見られる状況にない場合は、「じゃあ、また後でフォームにきて入力しよう」と、フォームから離脱してしまいます。
決済方法の項目はフォームの後半に設定されている場合が多く、せっかくフォームの上部の項目から順に順調に入力をすすめて来た場合でも、このようにすぐに分からない情報の入力を求められると「また後で入力しよう」と途中離脱の原因になってしまいます。
クレジットカード番号などの入力を求める際には、アナウンスをすること
入力フォームにきた時点では、ユーザーがどんな決済方法をとるのかはわかりませんが、フォーム上部でテキストを用いてアナウンスするようにしましょう。(web上の商品購入の際にクレジットカード決済をした事のあるユーザーならばカード番号の入力が必要な事を心得ているかもしれません)
またクレジットカードに限った事でなく、例えばDMで送られてきたキャンペーン番号やクーポン番号の入力を求める場合等も該当します。
入力に集中できないための途中離脱
次に、「C.入力に注力できず集中力が散乱してしまい途中離脱をしてしまう」という場合です。
せっかく入力フォーム辿りつき入力を始めたがページ内のヘッダー、フッターにあった内容に気を取られてクリックをした経験はありませんか?
その内容が、今自分がアクションしている物に関連していそうなキャンペーン情報の告知だった場合はつい気を取られがちです。閲覧する事でユーザーに有益な情報を与えられ満足していただける事自体良いことかもしれませんが、入力に注力できない環境を作ってしまう事で入力フォームからの途中離脱の原因になっている事も事実です。
エントリーフォーム内のリンクを減らし、入力に集中出来るフォームにすること
サイト全体で共通フォーマットを使う事で、入力フォームのフォーマットにも外部へのリンクが貼られたままになってしまう場合がありますが、入力フォームだけ異なるレイアウトを使い外部リンクをすべて削除することをお勧めします。
またこの際ナビゲーションを設置する場合には、エントリーフォーム上部にまとめて配置するようにし、「確認(送信)ボタン」付近にはリンクを置かないようにしましょう。
さらに、リンク削除や上部にまとめて配置する事によって出来るスペースを有効に使用し、
フォームの項目サイズを大きくしたり、文字サイズを大きくしたりし見やすいフォームになるように活用しましょう。
また、意図せずリンクをクリックし別ページへ遷移してしまい、再び入力フォームに戻ったが最初から入力する事に面倒さを感じ離脱してしまう。という悪い循環を外部へのリンクを削除する事で断ち切る事ができます。
前回・今回にわたって入力フォームにおける途中離脱への対策をお送りしてきましたが、途中離脱は入力フォームのページだけで起こっている現象ではありません。
次回は入力フォーム以外で起こる途中離脱の対策についてご紹介をしていきたいと思います。